今回のテーマはお刺身×ワイン。
お刺身に合わせるお酒の定番といえばやっぱり日本酒。
日本酒が生の魚介に合う一説としては、日本酒に含まれるアミノ酸(旨味)が魚介の持つ旨味成分のイノシン酸やグルタミン酸と掛け合わさるからなどと言われていますが・・・
たしかに刺身×日本酒は言うまでもなく最高ですよね~。
でもワインラバーのみなさん、お刺身食べてるときだってワイン飲みたいこと、ありませんか?
だけどなんだかお刺身×ワインって生臭くなって難しそうなイメージ??いえいえ、ちょっとしたコツを知っていれば意外とシンプルに合わせられるんです!
ということで今回はお刺身とワインの楽しみ方をご紹介★
お刺身とワインの合わせ方は大きく分けて3通り。
一つ目は平目や鯛など白身魚に合わせる場合。
なんとなくイメージもつきやすいかと思いますが、比較的淡泊な味わいの白身魚とはすっきりとした白ワインを一緒に。
平目や鯛などの白身のお刺身ってポン酢でつけたり、すだちを絞って食べてたりすることも多いですよね。ここに柑橘系のフレッシュな酸味のある白ワインを合わせることでお刺身にすだちやレモンを絞って食べているような味わいに。
具体的にはすっきり辛口な(樽熟成をしていない)シャブリなどのシャルドネ、甲州、ミュスカデなどがおススメ!
また、大葉などの薬味を合わせる場合は少しハーブ感のあるソーヴィニョン・ブランも美味しいですよ~。
二つ目は鰹やマグロなどの赤身に合わせる場合。
一般的には魚介類には白ワイン!肉には赤ワイン!とよく言われていますが、そんなこともないんです。
鰹やマグロってなんとなく白身魚にはない鉄っぽいニュアンスがありませんか?
そこにワインを合わせると更に生臭さが際立ちそうですが、同じく鉄っぽさを持つワインと合わせることでとても美味しく食べられます。
例えばピノノワールやサンジョベーゼの持つ鉄分と適度な酸は赤身魚に寄り添ってくれ、ワインとお魚の持つボリューム感も似ているので相性は抜群。
ただし、赤身魚×赤ワインといってもジャムのように果実の甘味が強すぎたり、全く酸味が感じられないワインだとお魚がワインに負けてしまう可能性もあるので、選ぶ際には重ためなワインは避けた方がよさそう。
最後にエビやイカなど素材自体の甘味や旨味が強いお刺身とのワイン。
もちろん白身魚に合わせるようなすっきり系の白ワインでも美味しく合わせられますが、少しアロマティック白ワイン、辛口リースリングやアルバリーニョ、特にエビやカニなどの甲殻類にはヴィオニエなんかも面白い組み合わせ。
素材の旨味や甘味を最大限引き出し、最後まで心地よい余韻が広がりますよ。
お刺身×ワイン、今まで生の魚介類とワインはなんとなく敬遠しがちな組み合わせだったかもしれませんが、お刺身それぞれの素材に合わせてワインを選ぶことで日本酒に負けないくらい美味しく楽しめます。
これからも色々な和食×ワインの楽しみ方も発信していけたらと思います★