日本酒に関わる言葉は聞いたことがあっても、説明するとなると意外とできなかったりしますよね。
まだ日本酒初心者だけど、日本酒をもっと楽しみたい方のために、基本の日本酒用語とさらに楽しめる日本酒の飲み方を紹介します。
目次
知っておくと役にたつ日本酒用語
【掛米(かけまい)】
もろみ(※)造りに使用される原料米のこと。
これをこすと、透明な酒になる。
※もろみ・・・発酵中の液体のこと。
【生酒(きざけ)】
日本酒を造る工程に殺菌処理(火入れ)がありますが、この殺菌処理を行っていない日本酒のこと。
【原酒(げんしゅ)】
加水をせずに瓶詰めした酒。
加水していないのでアルコール度数は20度近くある。
【麹米(こうじまい)】
掛米と対の言葉。
麹造りに使用する原料米のこと。
【古酒(こしゅ)】
前年度、もしくはそれ以前に造られた酒。
【新酒(しんしゅ)】
その年に造られた酒(7月~翌6月)
新酒の販売時期は秋の終わり頃12月~2月くらい。
【精米歩合(せいまいぶあい)】
米をみがいて残った白米部分の割合。
精米歩合60%というのは、みがいて取りのぞいた部分が40%という意味。
【生貯蔵酒(なまちょぞうしゅ)】
殺菌処理を行わないで貯蔵したものを出荷するときに一度だけ加熱殺菌したもの。
【にごり酒(にごりざけ)】
もろみ(醪)をしぼった際に出る、白く濁った酒。
【日本酒度(にほんしゅど)】
日本酒の比重を表す単位。
「+」と「-」で表され、平均は「+2」くらい。
十の数値が大きいほど辛口といわれ、「-」の数値が大きいほど甘口といわれる。
【火入れ(ひいれ)】
貯蔵前と瓶詰め前に、60~65度で行う殺菌処理のこと。
【冷やおろし(ひやおろし)】
一度火入れ(殺菌処理)をしたきりで、瓶詰め前に行う二度目の火入れを行わず瓶詰めした酒。
【山廃仕込み(やまはいしこみ)】
日本酒造りの工程にある「山おろし(※)」という作業をはぶいた酒のこと。
※蒸米と水、米麴を大きな桶に入れ櫂棒を使い、すり潰す作業。
日本酒の飲み方
日本酒には様々な飲み方があります。
基本の飲み方をおさえて、日本酒の味わいを楽しみましょう!
【温度を変える】
日本酒は温度によって味の違いがよく分かるお酒です。
温度について、大まかに分けて紹介します。
〇冷酒(5℃~15℃くらい)
その名のとおり、日本酒を冷やしたことです。
日本酒は冷やすと口に含んだときキレがあり、すっきりした口当たりになります。
〇冷や(20℃~25℃くらい)
日本酒の「冷や」は常温のことをいいます。
器を持ったとき指にほどよい冷たさが伝わり、口に含んだとき気持ち冷たいかな?と感じるくらいの温度です。
〇ぬる燗(30℃~40℃くらい)
日本酒は温めると冷酒とは違ってまろやかな口当たりになり、香りもたちます。
日本酒の香りや旨味を感じたいときは、ぬる燗がおすすめです。
純米酒がよく合います。
〇熱燗(45℃~)
熱燗になると甘みがふくらみ、よりお米の風味を感じやすくなります。
【割って飲む】
一般的に日本酒はストレートで飲みますが、割って飲む楽しみもあります。
飲みやすくなって、つい飲み過ぎてしまいそうになるので気をつけてください。
〇水割り
日本酒を水で割ります。
黄金比は、日本酒8に対して水2です。
水は軟水を使用すると、日本酒の旨味を邪魔することなく味わうことができます。
〇お湯割り
お湯割りの飲み方も、香りがたって日本酒を楽しめます。
比率は水割り同様、日本酒8に対してお湯2を基準に試してみてください。
〇炭酸割り
日本酒を炭酸で割るとスッキリして飲みやすくなるので、初めて日本酒を飲む方でも楽しめる飲み方です。
おすすめの比率は日本酒6に対して炭酸4。
原酒の場合は1対1がおすすめ。
ぜひ、お気に入りの日本酒でお気に入りの飲み方を見つけてみてください。