スペインは昼食が13時30分や14時~と遅めで、夏は特にみんな宵っ張りでさらに遅くなります。そのため、週末は昼食前にアペリティフを楽しむ習慣があります。スペインの食前酒ベルムーをご紹介!
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ベルムーって何?
ベルムーはフランスのベルモットのこと。イタリアのマルティーニやチンザノは世界的に有名な大手のメーカーです。
作り方は、ざっくり言うと白ワイン、赤ワインをハーブやスパイスに漬けます。使用するハーブやスパイスは作り手によって様々。
アルコール度は16度~22度。甘くて飲みやすいのですが、意外とアルコール度は高め。白ワインベースと赤ワインベースのものがあり、バルセロナ近辺では赤ワインベースのものが主流です。
ベルムーの起源はなんとギリシャ時代にまでさかのぼるとか。スペインにも伝わったきっかけはイタリアのタベルナ「タベルネロ・デ・トゥトゥン1786」。ニガヨモギ、オレンジの皮、シナモンなどをワインに漬けることを始めたお店です。
いつどうやって飲む?
バルでは炭酸水のボトルと出てくることも!
スペインでは、昼食前にタパスをつまみながらベルムーを飲みます。ベルムーではなくビールを飲む人も多いですが、クラシックなバルではベルムーを売りにしているところもあります。
座ってじっくり味わうというより、立ち飲み立ち食いでさくっと楽しみ、その後自宅やレストランでゆっくり昼食をとります。
アペリティフというと、こじゃれたものを想像しますが、スペインでは至って庶民の習慣です。一緒に食べるタパスも缶詰系の冷製のものや、ポテトチップス、オリーブなどが多いです。ただ最近は、バルセロナでは、ワイナリーによって造られる高品質の高級ベルムーも人気なので、凝ったタパスを出すおしゃれなお店には、少し高めのベルムーがあります。
ベルムーはどこで買える?
数は多くありませんが、日本のオンラインショップやワインショップでも、スペイン産のベルムーが購入できます。現地では、スーパーにはあまりなく、ワイン専門店では様々なベルムーがあります。ただ、地域性はあります。スペイン南部ではアペリティフにシェリーを飲む習慣があるので、ベルムーはあまり飲まれません。バルセロナ周辺ではベルムーが生産されているので、様々な種類があります。ベルムーはワインよりもボトルが自由!見た目から好みのものを選ぶのもいいと思います。