季節は6月の半ばを過ぎ一次試験まで二ヶ月を切りました。
苦労して覚えたフランスワインの知識は私の中で自信を付けさせてくれました。
さらに新しく覚えていく範囲のドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガル、そしてヨーロッパでワインを作っている諸国のワイン用語が以前よりスムーズに暗記が出来るようになったのはフランスワインの勉強のおかげで、ワインの知識に対する土台が出来たのが大きかったと思います。
目次
赤ワイン、白ワイン、ロゼにスパークリングワインとさまざまなワインタイプが暗記を複雑に
フランスワインの暗記で一番苦労したのは、Val de Loire(ロワール渓谷地方)。
覚えてしまえば単純なのですが、赤ワインのAOC、白ワインのAOCそして、ロゼにスパークリングワインが混ざり合うPays Nantais(ペイ・ナンテ)、Anjou & Saumur(アンジュー&ソーミュール)、Touraine(トゥーレーヌ)、Centre Nivernais(サントル・ニヴェルネ)の暗記が特に大変でした。
この辺で覚えなければいけないAOCをどのような覚え方で暗記していくかを早い段階で確立させたのは、この先の暗記に大きく役立ちました。
私的最難関だったイタリアワイン
フランスワインの暗記で消耗した私の脳をさらにイタリアワインがいじめてくれました。
各国の暗記量は大小それぞれありますが、私が一番苦労したのがイタリアワイン。
まず、イタリアの20州全てを覚えることから始まりました。これを覚えなければ始まらない。
日本でいえば、上から北海道を始めにして愛知県や岐阜県までを暗記する感じですね。
そう聞くと意外といけるかもと思うでしょうが、さすがに他国の地域ですからそこまでスムーズに暗記とはいきませんでした。
実際私も全国47都道府県がある日本に住んでいるのだから、その半分以下なんだから簡単でしょ!なんて思っていました。
今回勉強して改めてローマはラツィオ州でミラノはロンバルディア州と知った、なんて人も少なくないと思います。恥ずかしながら地理が苦手だった私もそうでした。
数多くあるD.O.C.、D.O.C.G.の暗記と向かい合う日々
とはいえ、20州の暗記はこれからのD.O.C.、D.O.C.G.の暗記の土台に過ぎません。
それぞれの州にD.O.C.、D.O.C.G.が存在し、そのD.O.C.、D.O.C.G.の使用ブドウとワインタイプを暗記することが必須でした。
スペイン、ポルトガルのワイン知識は割と苦労せず暗記出来たのですが、イタリアはどうしても勘違いや記憶違いをしてしまい、その度に暗記のし直しと結構な時間を使いました。
人によってはこの国の暗記は得意だったが、あそこの国は苦手だったなんてものがそれぞれあったみたいです。
早いうちに覚えやすい国や地域、逆に覚えにくいところを整理しておくと、追い込み時のモチベーションアップに繋がるかもしれません。
出題数に応じて勉強の度合いを調整
ちなみにワイン生産範囲にあるヨーロッパ全ての国のワイン知識を暗記しようと猛勉強していた方もいましたが、私は出題されたとしても1問しか出ない国に関してはそこまで力を入れて暗記をしませんでした。
試験合格をまず第一に考えていたので、1問を解くためにそこそこの暗記時間をかけるのであれば、出題数の多いところにその分時間をかけた方が得策かなと。
当然、出題されなければ点数は当然加算されません。
試験が終わった今だから言えることは、この辺の少数出題国にもう少し時間をかけてもよかったなと。
特にドイツワインのBereich(ベライヒ)、Großlage(集合畑・グロースラーゲ)、Einzellage(単一畑・アインツェルラーゲ)の暗記はもうちょっと頑張ればよかったと思っています。
当時のことを整理しながら書いていたら、久しぶりに教本を読みたくなってきたので、今回はこの辺で。
次はヨーロッパを飛び越え新世界のワインへ。