ドイツは、ワインも有名ですが「ビール」も非常に有名です。ビールは日本でも愛されているものであり、お好きな人も多いのではないでしょうか。
そんな人に行ってほしいのが、ドイツにある「ホーフブロイハウス」です。これはミュンヘンにあるビアホールであり、非常に有名なお店です。
実際にここに行ってみました。
目次
ホーフブロイハウスはビアホールの名店
「ホーフブロイハウス」は、「ホフブロイハウス」と記されることもあります。1589年に開設されたビアホールであり、当時のバイエルン公によって開かれました。当時はエールだけがつくられていたそうですが、徐々に趣が代わり、小麦を使ったビールなどもつくり始めるようになります。
もともとは宮廷に収めていましたが、途中からは民衆にも門戸を開くようになりました。現在は外国人でも足を運ぶことができるようになっています。
「ホーフブロイハウス」は、非常に大きな建物です。1階がビアホールになっていて、2階部分はレストランになっています。また、3階ではショーが行われているそうです。
ホーフブロイハウスを取り上げるときによく見せられるのは、やはり1階部分でしょう。体育館のように広大な広さのホールに、木でできた机とイスがたくさん並べられています。
よく、「日本と海外のビールは異なる」といわれていますが、やはりホーフブロイハウスのビールも日本のものとは異なります。ホーフブロイハウスのビールは冷えておらず、ほぼ常温のままです。また、サイズが非常に大きいのが特徴で、小さいサイズでも500ミリリットル、大きいサイズだと1リットルもあり、それがコップに入れられて出てきます。また、周りの人はそれをやすやすと飲み干すから本当にすごい光景です!
「ホーフブロイハウス」は、ソーセージなどの料理も頼むこともできます。また、少ないながらもワインもあります。席には英語メニューもありますが、一見すると英語メニューであることがわかりにくいのでご注意を。
ホーフブロイハウスの注意点
ここからは、ホーフブロイハウスを楽しむための注意点を述べていきます。
1.「順番」は存在しない! 自分から座りに行くべし
これはホーフブロイハウスに限ったことではなくほかのお店でもしばしばみられるものですが、ホーフブロイハウスの場合、「店の入り口で待ち、順番に案内される」ということはありません。自分で空きスペースを見つけて座らなければなりません。また、相席が基本です。
私たちは非常に押し出しが弱く、「ここに座っていいのかな、どうかな」とおろおろとしてしまいました……。だれも案内はしてくれないので、強い気持ちを持って、自分から相席を願い出て、空いているスペースに座る必要があります。
私たちは結局自力で座ることができなかったのですが、近くにいたお客さんが、「2人? 一緒にどうぞ!」と席を空けてくれました。以前ドイツで似たような経験をしたことがありますが、これは本当にありがたかったです。私たちも次に来たお客さんに同じようにやりました。
2.相席になった人とは乾杯を! Prosit!
相席が前提のお店となる店ですし、みんなものすごくお酒を飲んでいます。そのため、まったく知らない人と、同じ席で乾杯をする……という面白い経験もできます。その際は、ぜひ「Prosit!(プロージット、ドイツ語で「乾杯」の意味)」と言いたいものです。もちろん私たちもやりましたよ!
逆に言えば、内気な人にはちょっと厳しいかもしれません。
3.料理は気長に待とう
ホーフブロイハウスはとても混みあいます。料理を頼んでも1時間近く出てこない……ということもあります。気長に待ちましょう。ちなみに、ビールやワインなどの飲み物はすぐに出てきます。
ここまでの話は、すべて1階のビアホールの話です。そのため、2階以上ならまた違うかもしれません。
ある程度の強引さも必要であることから、内気で遠慮がちな人には少々厳しいな……というのが本音のところです。しかしホーフブロイハウスの持つ独特の熱気や気軽さ、楽しさを味わうためにぜひ一度は足を運んでほしいと思います。