ビールをレモネードやレモン果汁で割った飲み方、ラードラー。
ドイツなどの国ではポピュラーな飲み方です。日本でも聞くことが増えたような。
ビールと合わせるのはレモンが定番だと思いますが、ヨーロッパではレモンだけでなく、ほかの柑橘系を混ぜたものもラードラーと呼ばれ、スーパーなどでよく見かけます。
オーストリアの首都ウィーンにあるスーパーでは、Zitrusradlerという名前で販売されていました。
いつものラードラーじゃなくて、一味違ったラードラーを飲んでみたい…
とスーパーで購入したのは、Egger社のZitrusradlerです。
ヨーロッパでは基本、瓶か500mlの商品しか取り扱いがないのでお気をつけて。
Egger社はオーストリアで1675年からの歴史を持つ醸造所です。
今ではドイツとの国境近くに大きな工場を設け、さまざまな種類のビールを醸造しています。
緑に赤字のロゴが目印です。
Egger Zitrusradler
さて、パッケージにもレモンにオレンジのイラストが描かれています。
ラードラーの場合は緑に加え、レモンイエローのパッケージです。
アルコール度数はなんと3%以下!2.5%です。ラードラー系は3%前後の度数が多めです。日本の缶アルコールではなかなか見かけない、絶妙なアルコール度数でした。
飲んでみると…
レモンの酸っぱさだけじゃない、オレンジの甘さや苦さが感じられてすごく良い。ちょっと複雑な味わいがしますね。
まだビールのうまみや苦味もあるのですが、ほんの少しだけ感じるくらい。
主役はシトラス系の味わいでした。かなりのみやすい絶妙なバランス!
公式サイトを見てみると、シトラスレモネードが52%、ビールが48%の配合なんだとか。
この配合も絶妙なバランスを生み出しているのでしょう。
ビールのつまみになればとサラミ系の乗ったパンを買っていました。
加えてお湯をそそぐだけでカンタンに作ることができる、パスタ入りスープもあわせて。
けっこうこってりスパイシーなパンでしたが、さわやか飲み心地なシトラス系ラードラーがうまく中和してくれます。
食事の邪魔をしないような組み合わせでしたが…
暑い夏はこれだけ飲んでも、爽やかで飲み心地がよいかもしれません。
ウィーンには緑の多い公園があちこちにあるだけでなく、ふと休憩できるベンチもそこかしらにあるので、天気の良い日にうだうだしながら飲みたいなと思いました。
レモンだけだとなんだか物足りない…
そんなときにぴったりのビールだと思います。
ちなみに、レモンだけのラードラーはノンアルコールで販売されていることが多いためお気をつけて。オレンジも含まれるZitrusradlerはビールとノンアルコールの中間くらいの度数で、気軽に飲めますよ。