ヨーロッパのワインが終わり、新世界のワインに入っていきます。
新世界とは、ヨーロッパ以外の国、主にアメリカ、カナダ、チリ、アルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、そして日本。
今では新世界のワインは生産量・消費量など上位5ヶ国に入る国も増えました。
『O.I.V.発表 世界のワイン生産量2016年予想数字』
1位 イタリア(48.8Mhl/18.8%)
2位 フランス(41.9Mhl/16.1%)
3位 スペイン(37.8Mhl/14.6%)
4位 アメリカ(22.5Mhl/8.7%)
5位 オーストラリア(12.5Mhl/4.8%)
『O.I.V.発表 国別ワイン消費量(2015年)』
1位 アメリカ(31.0Mhl)
2位 フランス(27.2Mhl)
3位 イタリア(20.5Mhl)
3位 ドイツ(20.5Mhl)
5位 中国(16.0Mhl)
目次
日本人には身近なアメリカがワインでも身近な存在に
そんな新世界のワインを代表するアメリカ。
義務教育で少なからず英語教育があったり、政治経済面など、日本人には身近なアメリカですが、ワインも身近になってきているのではないでしょうか。
ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州、ニューヨーク州の4州がアメリカワインの主な生産地域になりますが、特にカリフォルニア州が最大生産地域であり、勉強の基本になっています。
近年ではフランスワインを中心としたヨーロッパワインと比較されることもあり、出題範囲が広く出題数も多いので、気を引き締めて学習しなければならない国です。
とはいえ地域や地名は英語表記かつ、地名に含まれる単語の意味も分かるようなものが多く、比較的記憶しやすく整理しやすいなと思い暗記を進めていきました。
地区ごとの特徴を捉え細分化ながらアメリカワインの知識を暗記
州から進み、カウンティ名、その後AVAと細分化しながら覚えていき、ブドウ品種をそれぞれに当てはめていきながら、複数の州にまたがる地区や、最大面積、最小面積など特徴のある地区を覚えていくといった形でした。
アメリカに対して漠然としたイメージが大きい私ですが、ニューヨーク州でもワインを作っていることは今回の勉強で始めて知る事実でもありました。
ニューヨーク=ビルや建物ばかりのイメージという短絡的思考。
いつまで暗記が続くのかと不安になっていたフランスワインの学習時に比べ、この頃になると暗記のゴールが見えてくるのでモチベーションも徐々に上がってきます。
一次試験も近づいていて、切羽詰まってきていて必死だったのかもしれませんが。
同じ単語が入る地名は暗記ミスに繋がることも
アメリカが終わると、オーストラリアやチリ等へ進んでいくのですが、語尾に同じような単語「Valley」がつく地区があり、記憶が混同するといったことがありました。
〇〇 Valleyはアメリカだけにして、別の国はもう少し違う名前にして欲しかった…なんて暗記をしながら思ったものです。きっと私だけではないはず。
勉強とともにワインに対する新しい知識が増えますよ
近年、新世界の各地域から値段は安くても高品質なワインが生まれた理由などは、「J.S.A. ワインエキスパート・ソムリエ資格」一次試験を勉強して知ったことの一つです。
気になる方は調べてみたり、J.S.A. ワインエキスパート・ソムリエ資格試験を受けてみてはいかがでしょうか?
このコラム「【連載企画】J.S.A. ワインエキスパート・ソムリエ資格取得への道 2017」が終わったら、ワインに関しての個人的見解なども投稿していけたらと思っていますが、とはいえ、いつになるのやら…。
そして、勉強は最後の地域、自国の日本へ進んでいきます。日本ワインの夜明けぜよ。