「神はモーリシャスを創造し、それを模倣して天国を創造した」
アメリカ人作家のマーク・トウェインの言葉です
モーリシャス共和国はインド洋、アフリカの東に位置するマダガスカルの更に東に900kmほどの地点にある島国
美しい海や生い茂る木々、様々な人種で構成されていながら犯罪率も低い、まさに天国、楽園のような国だそうです
この島はサトウキビのプランテーション、及び砂糖を作る為に、オランダやフランス、イギリスが代わる代わる入植をしていました
砂糖あるところにラムあり、ということでモーリシャスでもラムが特産品となっています
今回はモーリシャスで作られるラムの「シャマレル」をご紹介したいと思います
目次
全てにおいて高品質
シャマレル蒸留所は島内の高級リゾートホテルを持つ会社が創業した蒸留所です
現在は離脱しましたが、現在の親会社も圧倒的な資本力があり、それを元にラムを作る設備から熟成樽、詰めるボトルまで全てを高品質なものに切り替えました
自家農園で栽培されたサトウキビを手刈りで丁寧に刈り取っています
品種もカリブ海諸国のものとは異なり、作られるラムにミントやペッパーなどの爽快感とスパイシーさを与えると言われています
ブランドとしては比較的新しいですが、品質の向上に尽力したため、モーリシャス島のラムブランドの中では屈指の実力がある蒸留所のようです
シャマレルプレミアム クラシック
ラムにおいて私が最も重要視している色付いていないホワイトラムを実際に見ていきましょう
サトウキビジュースを使ったアグリコールタイプで、度数は高めの50%
濁りなくクリアな見た目が美しいです
粘度は度数の影響もありますが、比較的高い方だと感じます
香り
かなりフルーティな印象
青リンゴや白葡萄のような爽やかな酸味を持つフルーツを思わせます
香りだけで10分ほど楽しんでしまいますね
味
高めの度数のおかげか、透明な色からは想像できないほど豊かな厚みがあります
鼻に抜けるフルーティな風味が心地よく、ミントのような冷涼感とラズベリーのような甘酸っぱさを感じます
アグリコールラムといえばフランス海外県のマルティニーク島のものが有名ですが、あちらのものとは方向性の違いを感じます
もちろん蒸留所、ブランドごとに個性があるのですが、マルティニークのものはサトウキビが持つフレッシュなボタニカル感、香味野菜のような鮮烈な風味が印象的ですが、今回のモーリシャス、シャマレルは香味野菜のような風味はそこまで強くなく、むしろフルーツのような風味が印象的でした
さながら良質なフルーツを使ったオードヴィーを思わせる、甘美で贅沢な風味です
ストレートでも美味しくいただけますが、ソーダで割っても爽やかで美味しいですよ
フルーツ系のカクテルのベースにしても良さそうです
このホワイトラムを樽で熟成していくと、フランスのブランデーであるコニャックのようなボディのしっかりとした厚みのある味わいになっていくそうです
シャマレルを始めとしたモーリシャスのアグリコールラムはマルティニークのもの比べると、比較的安価なのでアグリコールラム入門にも良いかもしれません
ぜひお試しください!