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<Alcoholiday Essay 018> キリンの「氷結無糖新商品&戦略発表会」に参加して
ここで一年以上エッセイを書かせてもらっているなかで、キリン「氷結無糖」の新商品発表会に招待いただいた。オンラインでも視聴できるということで早速申込。そんなわけで、今回は実際に投影された資料や公式のスチールも引用して紹介していきたい。
まず、酒類市場においてRTD(ready to drink:蓋を開けてすぐにそのまま飲める飲料。特に、缶酎ハイや瓶入りカクテルなどのアルコール飲料を指す)市場は成長していたものの、今期は前年より下がっている。これは緊急事態宣言等が落ち着き、少しずつ家飲み⇒外飲みに戻ってきているという背景があるだろう。
※以下、配付された投影資料よりスライドを抜粋
そんな中だが、氷結は売り上げを落とさず、逆に過去最高販売本数を記録している。この状況を見ても、如何に氷結が人気を保っているかが分かるだろう。
その中でも「氷結無糖」シリーズは、過去20年間に新発売したキリンRTDブランド内で最速の記録だという。
※以下、配付された投影資料よりスライドを抜粋
氷結無糖シリーズの人気の原因はどこにあるのだろうか。発表会内では、二つの考察が挙げられていた。
一つは、消費者ニーズの変化である。コロナ禍を経て、食事時間の充実意識や心と身体を気遣う意識の高まりが顕在化している。そのため、「雑味のない(食事に合わせやすい)」「カロリー・糖質オフ」といった商品が人気となっている。
もう一つ、これは筆者も強く体験したこと(後述)だが、「無糖」というイメージを払拭したことである。「甘くない=美味しくない」という先入観が出てしまう中で、「甘くなくても美味しい」という商品を打ち出したことで、一気に幅広いお酒好きのユーザーを獲得できたと考えられる。
そして、そんな「氷結無糖」シリーズに10月からグレープフルーツが登場した。度数は4%と7%の2種類あり、違った美味しさを楽しめる。早速、飲んでいこう。
※オフィシャルスチール写真より
【1杯目】キリン 「氷結無糖 グレープフルーツ 4%」
香り立ちは控えめ。しっかり匂いを確かめると、仄かにグレープフルーツの香りがする、という感じ。
無糖系を飲んだことはほとんどないのだけど、確かに「無糖だけど美味しい」という感覚が分かる。クリアな飲み心地でグイッといけてしまうし、食事の邪魔にもならない。発表会の場ではコンビーフと合わせていたが、確かに濃いめの肴でもしっかりウォッシュして二口目、三口目と飲み進められるだろう。
【2杯目】キリン 「氷結無糖 グレープフルーツ 7%」
度数が上がることでアルコールの飲みごたえが増しているけど、クリアな味わいが維持されているのが素晴らしい。発表会の場では牡蠣と缶詰と合わせていたが、もっと濃い、それこそもつ煮やグラタンみたいなものでも負けずにしっかりと存在感を示すことができるお酒だと思う。存在感があるけど無糖、無糖だけど美味しい。これが氷結無糖の何よりの強みなのだと感じた。
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思いもよらぬ形で新しいお酒に触れることができた。秋冬にかけて大好きな日本酒が美味しい季節ではあるものの、無糖もルーティンにしっかり加えておきたい。