銀松桃川という日本酒は
桃川のお酒は創業以来、変らぬ旨さで口当たりの良い、まろやかなお酒として親しまれています。仕込み水は八甲田山系、十和田湖を源に発生する清冽な奥入瀬川のほとり、奥入瀬川水系水を使用しています。軟水系の水から醸し出されているので、きめ細かくまろやかな口当たりと評価の高いお酒です。
まずはこの銀松桃川を常温でグラスに注いで一口。真夏の晩にきりっと少し辛口の口当たりと程よい甘みが口の中に広がります。桃川にも色々と等級がありますがこの銀松はリーズナブルな商品で皆様にも是非お勧めしたい商品です。ほろ酔いになった口はやはり日本酒なら日本食が合います。今夜はほやのきゅうり添えを作ってみました。これを今夜の酒の肴としましょう。
ほやとは
ホヤは貝だと思われがちですが、生物学的に貝でもなく、魚でもありません。実は、動物に近い脊索動物の一種として分類されています。ホヤ(海鞘)は海産動物の総称。その名の由来は「ランプシェード」に当たる火屋(ほや)に形が似ているからと言われ、凹凸のあるその形状から「海のパイナップル」と呼ばれています。
ホヤの仲間は日本だけでも百数十種程もいると言われています。そのうち食用とされているのは「真ホヤ」と「赤ホヤ」など、ごく一部。三陸で生産(養殖)されている「真ホヤ」はホヤの王様と言われています。殻に凹凸があり、身が黄色く「肉厚な身」と「甘み」が最大の特徴です。関東圏の方はなじみが少ない食材かもしれませんが知る人ぞ知るほやのうま味は珍味の中でも東北地方の海産物のなかでは数少ないものかもしれません。今夜はそのほやをからを切ったときに出る海水の塩味だけを使ってきゅうりを添えたものがこちらです。
今夜は東北の酒桃川と、同じく東北の海産物ほやの料理の話でした。桃川は関東圏の酒屋さんでも簡単に手に入る日本酒ですし、ほやも数は少ないかもしれませんが流通しているはずです。ほやはさばくのにはちょっとコツがいりますがコツを知れば簡単です。
今回はとある夜の晩酌とおつまみの紹介でした。夏の夜にぴったりな酔い話でした。