初めて飲んだウイスキーは何だったでしょうか
お酒が飲める年齢より前から、家族が飲んでいるところを見たり、ドラマや映画でウイスキーを嗜むクールな俳優に憧れたりしていたなら、あのウイスキーが飲みたい!という気持ちを抱いて、誕生日に飲んだかもしれません
しかし、飲める年齢になって、とりあえずビールや缶チューハイは飲んでみたけど、ウイスキーって何だろう?ハイボールなんて飲み方があるのか、といった具合の人でしたら、ブラックニッカ クリアブレンドが初めてのウイスキーだったという人も多いのでは無いでしょうか
今回は馴染み深いであろうブラックニッカ クリアブレンドを改めて楽しんでみたいと思います
目次
ブラックニッカとは
まずブラックニッカについて軽く説明しておきましょう
アサヒグループのニッカウヰスキー株式会社が製造、販売しているブランドで、クリアブレンドをはじめとして、様々な商品があります
1952年、大日本果汁株式会社からニッカウヰスキー株式会社に社名が変わりました
ニッカは「日」本「果」汁の頭文字をとった名前です
ブラックニッカという名前の商品が登場したのは1956年の事です
1962年にはスーパーニッカ、1964年にはハイニッカ、1985年には現在も販売が続いているロングセラー商品のブラックニッカスペシャルなど様々なウイスキーが登場しました
クリアブレンドの誕生
それらのウイスキーは評価されていたものの、ピート(泥炭)で燻した麦芽由来のスモーキーな香りが苦手でウイスキーを敬遠する人も少なからずいました
多くの人にウイスキーを楽しんで欲しかった創業者の竹鶴政孝の意志を継ぎ、ピートを使わずに麦芽を乾燥させたノンピートモルトを使った原酒を作り、さらに比較的熟成年数を短くすることで価格も安く抑え、1997年に完成したのがブラックニッカ クリアブレンドです
その後、リッチブレンドやディープブレンドなど様々な商品が生まれました
クリアブレンドの味わい
ブラックニッカ クリアブレンドはどのような味なのでしょうか
香りはやはり熟成年数の短さもあり、アルコール感はやや強く感じます
しかしウイスキーらしいモルトの香りも感じることができます
一口飲んでみると、度数の低さもあり香りほどのアルコールの強さは感じません
モルトの甘みが印象的ですね
ノンピートモルトなので、ピートのスモーキーさはもちろん無いのですが、思ったよりも香ばしさを感じます。クセのある感じではなく、心地よさを感じます
色々なウイスキーを飲んだことがある方は、ストレートでは物足りなく感じると思いますが、ウイスキーとしてきちんと成立している味です
ハイボールで飲むなら、飲食店のような炭酸水の割合が多い割り方ではなく、ウイスキーと炭酸水の1:1で作ってみると、普段とは違った印象を感じられるかもしれませんね
まとめ
ブラックニッカ クリアブレンドは価格は安く、深い味わいを備えているわけではありません。
しかし、だからと言ってこのウイスキーが「安酒」だと揶揄されたり、見下されたりするようなものではありません。多くの人がウイスキーという洋酒を楽しめるよう、よく考えられて作られたウイスキーです。
昨今のウイスキーブームによって、さまざまなブランドが多くの人に知られるようになりました。それぞれのブランドには、それぞれの理念や目的があり、さまざまな商品が生み出されています。
世界中で大人気の蒸留所のウイスキーも、クリアブレンドのようなブランドのエントリーモデルの商品も、その商品を美味しいと感じて楽しんでもらうために作られているという点では、根底にあるものは同じだと私は信じています。
酒販店はもちろん、コンビニやスーパーでも買うことの出来るクリアブレンド。
ウイスキーを飲み始めた当時の気持ちに戻って、改めて飲んでみると、昔は感じられなかった味わいを見つけられるかもしれません。
今夜は久々に、クリアブレンド、いかがでしょうか?