ウイスキーのニッカといえば言わずと知れた日本を代表するウイスキーブランドですが、今年(2024年)に新商品が発売されました。しかも限定商品ではなく、通年商品です。
その名も【ニッカ フロンティア】
どんな商品なのでしょうか。順番に解説していきましょう。
目次
フロンティアという言葉に込められた意味
このフロンティアという商品名に込められた意味についてですが、まずニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝は、海外の酒であるウイスキーを学ぶために、スコットランドへ飛びました。
日本においてウイスキーという未開の分野、すなわちフロンティア。
学んだ技術を持って理想のウイスキーを日本で作るために、北海道の余市を選びました。
北海道は今でこそ様々な観光地があり、旅行先として人気の場所ですが、大昔に開拓された土地でした。つまり北海道もフロンティア。
様々な意味でニッカウイスキーはフロンティアスピリッツを持っていると、そんな気概を感じました。
ニッカ フロンティアの特徴、味わい
さて一番重要な味わいです。
ニッカフロンティアはモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドした【ブレンデッドウイスキー】に分類されます。また一部輸入原酒もブレンドされています。
キーモルト(メインに使われているモルト原酒)が余市蒸留所で作られる、その名も【余市】
余市は石炭直火蒸留を行っている稀有な蒸留所であり、現地で採れる泥炭(ピート)による力強いスモーキーな風味が特徴です。
フロンティアは余市の特徴がよく出ている、力強い味わいです
度数も48%と比較的高く、同じくニッカウイスキーの定番商品【ブラックニッカ ディープブレンド】の45%を超えていますね。
どちらも強く濃厚な味わいですが、ディープブレンドは熟成樽に新樽を使っているのでかなりオークの風味を強く感じます。フロンティアはどちらかというと、熟成されたモルトのコクがしっかりと感じやすかったです。
それもそのはず。一般的なブレンデッドウイスキーはモルトウイスキーとグレーンウイスキーの比率がモルト<グレーンであることが多いのですが。フロンティアはモルト原酒を51%以上使っているそうです。
さらにここで驚きなのが価格。
昨今ウイスキーも値上がりの波に飲まれ、高騰し続けていますが、ニッカフロンティアは¥2,200(税込)なのです。容量は500mlなので割高感はありますが、この価格でこの力強い味わいは、コストパフォーマンスがかなり良いです。
懸念事項として、相変わらず人気の【ジャパニーズウイスキー】ですので、転売や買い占めが発生するかもしれないという事でしょうか。
現状コンビニやスーパーマーケットでも見かけることができるので、あまり心配はなさそうですが、そういった懸念事項をクリアできるのであれば、通年商品として素晴らしいものが誕生したといえると思います。
通年商品と言って、全然買えないなんてことになったらどうしようもないですからね。
おすすめの飲み方
公式サイトではフロートハイボールなる飲み方が紹介されていました。
通常ハイボールは、氷を入れて、ウイスキーを注いだ後に炭酸水を注ぎ、軽くステアして完成ですが、フロートハイボールは氷を入れ、炭酸水を注ぎ入れ、ウイスキーと炭酸水が混ざらないように、スプーンなどを使い、そっと注ぐスタイルです。
ニッカウイスキーの商品である【スーパーニッカ】の商品紹介の際も、ただの水割りではなく、フロートスタイルの水割りをオススメしていた記憶があります。
ちなみにこのフロートスタイルですが、普通のハイボールにフロートさせるという小技を使う人もいるとかいないとか。
例えば、ブラックニッカクリアブレンドで作ったハイボールに、ニッカフロンティアをフロートさせる、といった具合です。
いつものハイボールが少し贅沢な味わいになり、変化を楽しむことが出来ます。
色々な飲み方があって楽しいですね。
個人的にはストレートやロックなど、薄めずに飲むスタイルでも十分に楽しめる味わい深いウイスキーだと思います。
ニッカフロンティアが末長く愛されるウイスキーになると嬉しいですね。
比較的手に入りやすいウイスキーになるはずですので、買い物中に見かけたらぜひお試しください。