焼酎はスッキリした口当たりの蒸留酒で、麦焼酎・芋焼酎・米焼酎・黒糖焼酎・そば焼酎・しそ焼酎など、種類は豊富にあります。
なかでも麦焼酎は飲みやすく、焼酎初心者におすすめのお酒です。
芋焼酎や黒糖焼酎のように少しクセのある焼酎は苦手という方も麦焼酎のスッキリとキレのある飲み心地は気に入るはず。
今日は麦焼酎の特徴から選び方、おすすめの銘柄を紹介します。
目次
麦焼酎の特徴
麦焼酎はクセがなく、焼酎初心者も抵抗なく気軽に飲めるお酒です。
原料はビールと同じ「麦」。
大麦・小麦・ライ麦・燕麦(えんばく)といった種類があり、お酒造りには大麦を使います。
大麦は「二条大麦」と「六条大麦」がありますが、多く使われているのは二条大麦です。
でんぷん質が多く、たんぱく質は少なめ、炭水化物の量もお酒に向いているためです。
二条大麦と六条大麦には、実の列数のちがいがあります。
穂を上から見たとき、二条大麦は2列、六条大麦は6列についています。
もうひとつ、六条大麦は二条大麦に比べ粒が小さいのも特徴です。
焼酎の甲類・乙類のちがい
焼酎には甲類と乙類があります。
2つのちがいを解説します。
【甲類】
サワー・カクテル・果実酒などお酒の楽しみ方が広がる
・連続式蒸留機で蒸留している
・アルコール度は36度未満
・繰り返し蒸留することで雑味が消え、クリアでクセのない味になる
・チューハイなどのベースに使うことが多い
【乙類】
原料の香り・味わいを楽しめる
・単式蒸留機で蒸留している
・アルコール度は45度以下
・1~2度の蒸留のため、原料である麦や芋などの風味が残っている
・ロックやお湯割りで味わうのがおすすめ
麦焼酎はこう選ぼう!
① 香り・味で選ぶ
麦の香りで自分の好みを探してみましょう。
気に入った香りの場合、味もリンクして気に入る確率は高いです。
② 産地・品種で選ぶ
どの麦を使ったのか、どんな水を使ったのかで味にちがいが出ます。お酒は地元の原材料で造ることが多いので、気になる産地の麦焼酎を探すのも楽しいです。
③ 飲み方で選ぶ
飲み方に合った焼酎を選ぶのも、美味しく飲むポイントです。
サワーやソーダ割りで飲む場合は甲類の麦焼酎、ロックやお湯割りで飲む場合は乙類の麦焼酎というように、飲み方の気分で選ぶといいでしょう。
麦焼酎のおすすめ銘柄
【初代 百助】
井上酒造 大分県
アルコール度25%
麦・麦麹
創業当時の当主の名前から付けられた「百助」は、二条大麦100%使用。
スーッとのどを通っていく感触で飲みやすい口当たりです。
【中々】
黒木本店 宮崎県
アルコール度25%
九州産麦100%
多くの焼酎好きから支持され続けている本格焼酎です。
おすすめの飲み方はストレート。
麦の香りと味わいを堪能できます。
プチギフトにもおすすめです!
【兼八】
四ツ谷酒造 大分県
アルコール度25%
はだか麦・麦麹
麦の香り・味わいを十分なほど堪能できます。
麦の風味を本格的に感じ、楽しみたい方むきです。
麦焼酎はスッキリしていて飲みやすいお酒です。
その分、麦の香りの微妙なちがいなどを意識して飲んでみると、なかなか奥が深く楽しめます。
クセがなく、どんな料理にも万能に合う麦焼酎をふだんの食事のお供にぜひ!