春、桜の木の下でいただく日本酒。
夏、鮮やかな花火を見ながら飲む日本酒
秋、美しい紅葉を眺めながらたしなむ日本酒。
冬、おでん屋の屋台で、噛みしめるように飲み込む日本酒。
何か特別なシチュエーションの元で飲む日本酒は、普段居酒屋や家で飲むものとはまた違った魅力が楽しめますよね。
今回は、足湯に浸かりながら日本酒が飲むというユニークなシチュエーションが楽しめる観光スポット「狐の足あと」についてご紹介します。
目次
狐の足あととは?
「狐の足あと」とは、山口県山口市の湯田温泉にある観光回遊拠点施設です。
施設内では、湯田温泉にまつわる展示や、足湯、日本酒飲み比べなどが楽しめます。
白狐伝説が残る湯田温泉
湯田温泉には、白狐伝説が語り継がれています。
はるか昔、権現山(山口市熊野にある山)付近のお寺の境内にあった池に、1匹のケガをした白狐が足を浸けていました。不思議に思った当時の和尚さんが池に手を浸けてみると、水があたたかくなっていたのだそうです。
その後その池を掘ってみた所、なんと病気の人を救い悟りの道に導いてくれる仏様「薬師如来」の金蔵が現れたのです。
それから、そのお湯は難病を治してくれる「白狐の湯」として有名になり、湯田温泉が栄えたのだそうです。
日本酒飲み比べセット×足湯
足湯は、野外で四季折々の眺めを楽しめる「四季の湯」、湯田温泉にまつわる本を読みながら中庭を眺められる「窓辺の湯」、山口市出身の作家中原中也の書いた詩をイメージしたバックミュージックが流れる「言音の湯」の3種類。
今回は、「言音の湯」に浸かりながら利き酒セットをいただきました。
選んだのは月のふくろうとOhmine、わかむすめの3つがセットになった「湯田から車で30分セット(500円)」。おつまみには、干した大根を醤油やみりんなどの調味料に漬け込んだ山口の特産品「寒漬(200円)」を頼みました。
月のふくろう
山口市の金光酒造が造る純米吟醸酒。名前の由来は山口市出身の詩人種田山頭火の句集「草木塔」の中に出てくる句、「かたむいた月のふくろうとして」から来ています。
白桃を思わせる透き通った甘みと、喉の奥にスッと消えていくようなスッキリとした後味が魅力的なお酒でした。
Ohmine
美祢市にある大嶺(おおみね)酒造で造られた「Ohmine」。柑橘類のような爽やかな酸味と、おつまみや食事の味を損ねない穏やかな味わいが楽しめました。
わかむすめ
山口市の新谷酒造が手がける「わかむすめ」。
お米の濃厚なコクが口に広がったあとに、スッと消えていく淡麗な味わいが魅力的でした。
狐の足あとの詳細情報
営業時間:8:00~22:00
定休日:無休
料金:入場無料(足湯利用の場合は大人200円、小中学生100円)
交通アクセス:湯田温泉駅から徒歩約8分
施設HP:https://www.yuda-onsen.jp