日本から飛行機にて、4時間ほどで行ける香港。日本のスーパーやコンビニではまず並んでいないようなビールとの出会いを楽しめます。
香港のクラフトビールや中華圏のビールだけでなく「なぜ香港で売ってるの…?」という生産地のビールまで。
目次
ブラジル生まれの「SKOL」ビール
今回ご紹介するのは、下町情緒漂う香港某所のコンビニで出会った
「SKOL」ビール。赤と黄色のパッケージから、つい日本の某ガソリンスタントをイメージしてしまいましたが…
生産地がよくわからないまま、パッケージの「新包装」という漢字表記に導かれるようにして手に取りました。
値段も他のビールの3分の2ほどだったんですね。
1缶330mlで9HKD(180円以下)。コンビニ価格なのでもともと高めなのは仕方がありませんが…
早速キンキンのままをグラスに注ぎます。
ほぼ黄色。缶の色と同じですね。
日本のラガービールよりも少し色が薄いような気がします。
味わいは軽やか。ビールとしての苦味はあるのですが、ほとんど後味として残らず、すっと消えていくよう。フルーティーさやコク、旨みといったものもあまり感じられません。しかし、爽やかと呼ぶのも違うような気がする。
アルコール度数も4.6%と、やはりお酒が好きな人には物足りない度数なのでしょうか…
ビールの苦味やコク、旨みが好きな人にはちょっと物足りないかもしれませんが、食中酒にしたり夏にしっかり冷やして飲んだりするシチュエーションが思い浮かびました。
同じく香港のコンビニですぐ手に入るであろうベビースターラーメン(焼きそば味)と、オーストラリアから輸入したであろうキャラメルチョコレートスナックをアテに飲む。
やはり単体でしっかり味わうよりも、おつまみを用意しておいたほうが楽しめるようなビールではないでしょうか。
おなじみ「カールスバーグ」がルーツのビール
飲み終わってからよくよく調べてみると、この「SKOL」ビールはブラジルで生産されたもの。
もともとは日本でもおなじみのカールスバーグ(デンマーク)からライセンスを受け、ブラジルで生産を始めたビールだそうです。
源流は日本でも飲まれているカールスバーグなんですね。ラベルに「ヨーロピアンブルワリー」と表記があるのもそのためだと思われます。
でも、カールスバーグとは違う味わいではないでしょうか。
カールスバーグから旨みや苦味をできるだけ取っ払ったような…そのような印象です。
ピルスナーの非熱処理ビールとのことで、この味わいと色合いなんでしょうか。
日本ではあまりお目にかかる機会のない「SKOL」ビールですが、香港やマカオではなんと上位の流通量を誇ります。
マカオの場合はブラジルと同じように元ポルトガル領で、ポルトガル語表記が街中に残っているから…と理由が考えられるのですが、
香港は元イギリス領ですし、ブラジルからの移民が多いからなのか、値段が安いからなのか…
理由はともあれ、ブラジルだけでなく香港やマカオでも見かけることが多いビールですので、訪れた際は味わってみては。
香港で味わうブラジルのビール、という不思議な体験ができます。
日本でもネット通販などで手に入る機会があるはずです。