小樽ビール醸造所を訪れた後、そのまま小樽駅からJR函館本線で25分の余市駅へ向かいました。
余市と言えばウイスキーの醸造元として有名なニッカウヰスキーの余市蒸溜所があります。
醸造所は駅を出て目の前のコンコース越しに見える、赤い屋根の石造りの建物です。
ジャパニーズウイスキーの流行やテレビ番組での映像化がきっかけとなり、街の飲食店でウイスキーを嗜む人も多いですが、蒸溜所ではウイスキーのつくり方、より楽しめるウイスキーの嗜み方を学べます。
流行のジャパニーズウイスキーをより良く嗜む為に、今回はニッカウヰスキー蒸溜所から学ぶ蒸溜所見学とニッカウヰスキーの楽しみ方をご紹介します。
目次
ガイド片手に場内を巡る。ニッカウヰスキー蒸溜所の見所は?
1.ガイドツアー
まず初めに、場内の見学は自由見学とツアー形式での見学が選択できます。ガイドツアーは所要時間90分のツアーが約30分ごとに開催されており、予めガイドツアーを希望する場合は、公式ホームページからインターネットの事前予約も可能です。事前予約は各回定員10名までと決まっていますが、各見学箇所を堪能するならツアー見学の予約をお勧めします。見学用に蒸溜所マップとガイド説明が見られるアプリもリリースされているので、自由見学の場合も予めダウンロードしておくと、より濃く場内を回れます。
ニッカ蒸溜所HP公式より
2.蒸溜釜と熟成樽
場内ではウイスキーの製造工程を見られることはもちろん、実際に熟成中のウイスキーが詰まった樽の保管場所、蒸溜釜の見学も可能です。
倉庫内にずらっと並んだ樽のうち、一カ所だけ樽の欠けている空間には出荷されたばかりの飲み頃ウイスキーの樽が並んでいたようです。
煮沸中の釜からは香りだけで酔いそうなウイスキーの香りが漂っています。各見学場所にはガイド用の映像と音声が設置されており、英語での音声ガイドも充実していました。
3.有料試飲用バーカウンター
ニッカウヰスキーの蒸溜所見学では、ニッカウヰスキーを代表する商品の試飲が充実していることで有名です。見学コースの一角にはスコットランドに実在するようなオールドシックなバーカウンターがあり、こちらでは「余市」や「ブラックニッカ」、「竹鶴」などニッカウヰスキーの代表作が並びます。特に生産数量が限られているものや限定種なども有料で試飲出来る点が魅力です。
バーテンダーがカウンター奥に控えており、好みのフレーバーや飲み方を相談しながらニッカの希少なウイスキーを最適な飲み方で味わえる為、ウイスキーに飲み慣れた来場客には楽しむ価値がありそうです。
満足度十分の無料試飲。自分でつくるオリジナルの飲み方が楽しい
蒸溜所の最奥に無料試飲会場とスーベニアショップが併設されています。
一回の無料試飲で提供されるウイスキーはニッカウヰスキーを代表する「余市」、「スーパーニッカ」と甘口で女性にも飲みやすいと人気の「アップルワイン」の3種類。
試飲は、最もウイスキーを美味しく感じるように開発されたと言うニッカウヰスキーオリジナルのグラスで提供されます。会場にはサーバーから直入れの強炭酸水や氷、ミネラルウォーターがあり、好みの飲み方、作り方で楽しむことが出来ます。
また、会場にはりんごジュース、お茶などソフトドリンクもフリードリンク形式で用意されており、お子様連れの方やあまりお酒に強くないという方も会場を楽しむことができます。
また、有料おつまみとして自販機販売している菓子類の中には、ちょっとしたお土産にも最適なニッカウヰスキーオリジナルのチョコレートもありました。
中は小袋に入ったノーマルチョコレートが6枚。カカオの強い風味がウイスキーに合い、1箱200円程で購入できます。パッケージにはニッカウヰスキーがキングオブブレンダーズとして紹介するW.Pローリー卿が描かれており、蒸溜所を訪れた記念として、手軽に購入しやすくお勧めです。
蒸溜所を訪れるなら時期も重要!世界に1つのマイウイスキーがつくれる?
近年のウイスキーブームで観光客も増え、人気の高いニッカウヰスキー蒸溜所。ウイスキーは飲み慣れているという方に蒸溜所へ訪れる時期としてお勧めなのが、ニッカウヰスキーが開催する「マイウイスキーづくり」の期間です。その名の通り、ニッカウヰスキー蒸溜所にてウイスキー作りの工程を楽しみながら、造ったウイスキーを10年間余市で熟成し、10年後の自分にボトリングされた状態で届くという仕組み。毎年4〜6月、9〜10月の指定日のみ開催されており、通常コースは初参加優先だそう。一方、上級コースはマイウイスキーづくりに参加した経験を条件に、さらにウイスキーづくりの高みを知ることが出来るシステムです。1度きりの参加ではなく何度来ても楽しめる工夫から、ウイスキー愛好者の交流の場として毎年予約が殺到します。
場内では手軽に購入しやすいミニボトルのウイスキーも販売されているので、これからジャパニーズウイスキーに触れたいという方にもお気に入りの一本を見つけやすい点が魅力の一つ。蒸溜所見学で、奥の深いウイスキーづくりとジャパニーズウイスキーの魅力を肌で感じてみてはいかがでしょうか。