ビールは、世界各国にあるものです。それぞれの醸造所が、それぞれの工夫を凝らして作り上げるビールは、いつも特別な感動と面白さをもって、私たちの舌を楽しませてくれます。現在はインターネットの発達もあり、「世界各国のビール」が日本でも気軽に楽しめるようになりました。そのなかには、今までの「ビール」の概念を覆してくれるようなものもあります。
今回はそんなビールのなかから、「リンデマンス・クリーク」を取り上げていくことにします。
目次
リンデマンス・クリークってどんなビール? どんな醸造所がつくっている?
ビールの名産国として知られているベルギーでつくられているビール、それが「リンデマンス・クリーク」です。
リンデマンス・クリークを作っているのは、「リンデマンス醸造所」です。ブリュッセルの南西に存在するこの醸造所は、この地方でのみ作られているランビックをよくつくっています。なお、ランビックとは、ベルギービールのうちの一種であり、野生の酵母(自然酵母を使って作られるものです。また、使う麦芽も、まだ発芽させていない小麦を使うことになります。大麦でのみつくられることの多いほかのビールとは、ここも違います。加えて、ランビックに使われているホップは、「長期熟成ができるように」という、極めて「実利的な」理由で使用されています。これもまた、ランビックに個性的な味わいを付け加える理由のひとつとなっています。
ブリュッセル地方(とそのまわり)でのみつくられるため、ベルギービールを象徴するものであるといえます。ちなみに、「ランビック」という名称を使えるのは、ブリュッセル地方(とそのまわり)でつくられたビールのみです。
ランビックは、酸味と非常に辛口な、ドライな味わいをまとうものです。かなり個性的な味わいに仕上がり、いわゆる「ラガー」などとはまた異なる味わいを持つことになります。日本のビールしか飲んでいない人の場合は、ランビックの持つ個性や、独特のフレーバーに困惑するかもしれません。しかしリンデマンス醸造所では、飲みやすく、香り高いランビックも製造しています。
ランビックは、しばしば果実系の味わいをまとうことになります。そのため、(詰められるボトルも含め)、ワインのような味に仕上がることもあります。
「リンデマンス・クリーク」は、このような場所で、このような手法でつくられてきたものです。
実際に試してみた!リンデマンス・クリークのお味とは?
「リンデマンス・クリーク」は、色とラベルからも分かる通り、さくらんぼを使ってつくられたランビックです。リンデマンス醸造所がつくりあげるランビックに、さくらんぼの果汁を加えてつくりあげた一品です。
その歴史は長く、1980年代にはすでに注目されていました。1985年には、ビールの評論家によって「世界の5大ビール」として挙げられたという歴史ももっています。価格はそれほど高くはなく買いやすいのに、その味わいは折り紙付きです。
リンデマンス・クリークは、封を切ると、強いさくらんぼの香りを感じます。豊かな果実香が漂い、非常に華やかな香りも持っています。この香り高さは、多くの人を魅了するでしょう。
リンデマンス・クリークに口をつけたときにまず感じるのは、「酸味」です。爽やかな酸味が口を楽しませてくれるはずです。苦みはほとんどなく、すっきりと飲めるのがリンデマンス・クリークの特徴です。
このビールにおける「甘み」に関しては、人それぞれで少し評価がわかれるでしょう。リンデマンス・クリークは一般的に、「甘みもあって、それが酸味とよく調和している」といわれます。ただ、香りから想像するほどの甘さはありません。そのため、「もっと果実の甘みがくるのかと思ったら、意外と甘さが控えめで驚いた」と語る人もいます。
美しい色合いと華やかな香り、さわやかで飲みやすい味わいを持っているので、女性にもおすすめのビールです。
参考URL
https://mitsuifoods.co.jp/mfp/import/lindemans/5411223100043.html
https://www.belgianbeer.co.jp/products/list.php?category_id=43
https://www.belgianbeer.co.jp/products/detail.php?product_id=656
https://www.belgianbeer.co.jp/products/list.php?category_id=200
https://www.kirin.co.jp/entertainment/daigaku/ZMG/dst/no79/