突然ですが、みなさんは世界で初めてワインが造られた国ってご存知ですか?
実は世界で初めてワインが造られたのはジョージアなんです。(諸説あります)
ジョージアってどこ?って方も多いかと思いますが、ジョージアはその昔、グルジアと呼ばれてい た、旧ソ連圏の国です。もしかしたらグルジアの方が馴染み深い方が多いかもしれません。周りにはアルメニアとアゼルバイジャン、黒海と隣接していて、コーカサス山脈に囲まれた内陸国 です。2000年にはジョージアで造られている「クヴェブリ製法」と呼ばれる、地中に埋めた壺の 中でぶどうを自然発酵させる伝統的なワイン製法が、世界無形文化遺産として登録され、次第に注目を集めています。
今回はそのワイン発祥の地であるジョージアで、ワインを飲んできた様子をご紹介します。
目次
ジョージアの首都 トビリシへ
ジョージアの首都、トビリシへと向かいます。成田空港からバンコク、バーレーンとトランジットして、トビリシへ到着。成田空港からだとイスタンブール経由でも行けるようです。
空港から地下鉄に乗り、40分ほどでトビリシの旧市街地に到着しました。思った以上に綺麗な街 並みで、しばし散歩を楽しみます。
ジョージアは11月~3月くらいは寒く、7~8月は真夏でかなり暑くなるらしいですが、私が当時訪れたのは2018年の9月。からっと晴れていて暖かく、それでいて風が涼しい。まさに絶好の ベストシーズンにやってきました。
トビリシの旧市街の街歩き
旧市街はどこを歩いてもすぐにワインショップが見つかります。どの店員さんも非常に親切で、「一杯飲んでいきなよ!」というテンションで話しかけてくれます。
ここではジョージアでしか造られていない固有のぶどう品種や、世界無形文化遺産として登録され ている伝統的な製法「クヴェブリ製法」のワインを堪能しました。
ジョージアならではの土着品種はサペラヴィ、ルカツィテリ、キシ、などがあります。こちらはいずれもソムリエ教本には載っていないぶどう品種で、胸が高鳴りました。
トビリシのとっておきのワインバー
トビリシはワインショップだけでなくワインバーも充実しています。
メトロの中心部の駅 リバティスクエア の周りに点在しているのですが、中でも一番のおすすめが「Vino Underground.」というワインバーです。メトロのリバティスクエアから歩いて5分ほど。
ここのマスターがワインの特徴や作り方を細かく丁寧に教えてくれて(すべて英語で説明してくれます)、グラスとボトルを持ってきて、目の前で注いでくれるので、非常に安心できるお店です。 たくさんのワインが並んでいましたが、私は白、ロゼ、アンバー、赤と4種類楽しみました。
はてさて、アンバーワインとはなんぞや?と思う方も多いと思いますが、日本では「オレンジワイン」の名称の方が親しみやすいかと思います。
オレンジワインとは、簡単に言えば、白ブドウを使って、赤ワインの製法で作られたワインのこと です。皮や種を除かずにそのまま発酵させるため、色調が白ワインよりも濃くうつります。 ジョージアをはじめとしたアルメニア、アゼルバイジャンのコーカサス地方で始まったオレンジワインは、ここではアンバー(琥珀色)ワインと呼ばれます。確かにオレンジというよりは琥珀色な ので、その方がしっくりくるかもしれません。口がキュッとすぼまるような独特の酸味で、不思議な感覚ですが、これがまたハマるんです。どんな料理とペアリングしたら良いかなぁとぼんやり思いを巡らせました。
ジョージアの魅力
治安が良くて、ご飯が美味しい。ワインも美味しくて物価も安い。そして何よりも日本人はVISA無しで1年間滞在できるという事実(!) 今はコロナ騒動で旅行は難しいと思いますが、ワイン好きな方にはぜひオススメしたいワイン大国です。