最近は新型コロナウイルスの影響で外出自粛をし、自宅で日本酒を楽しむ人が増えてきているのではないかと思われます。しかしその日本酒を保存する方法と言えば、とりあえず思いつく事は冷蔵庫への保存になるでしょう。
それでも確かに日本酒は保存をする事ができ美味しく飲む事は可能、でもより味や品質を維持する事ができる保存方法も存在します。
今回の記事では、より美味しく日本酒を飲むための保存方法について紹介していきます。
目次
日本酒の性質と保存するのに適した場所
日本酒の風味が変質する要因としては空気、温度、光や日光になります。まず空気に触れる事で風味が酸化を引き起こしまず。そして日本酒の保存する時の適温は5~8℃である事から常温で保存すれば老香(ひねか)と言われる劣化香が発生。そして光や日光を浴びると日光香と言われる焦げた香り、人によっては獣臭がするといった香りが発生します。
つまり日本酒を保存する場所は開封前、開封後でも基本的に空気に触れず涼しい場所、そして暗い場所が最適であると言えます。そういった意味でも深く考えず冷蔵庫に保存する事自体は、間違いではない事がわかります。
日本酒の保存方法
前の項目で述べた日本酒の性質を踏まえた上で、どのように保存するべきかを解説していきます。
新聞紙を巻く
日本酒は光に晒される事で味が変質します。日光は当然として実は冷蔵庫の光でも多少の影響を受けます。その事から瓶に光が当たらないように新聞紙を巻いておくと、光を遮り劣化を味の変質を起こしにくくなります。特に緑色の日本酒の瓶は黒瓶よりも光の影響を受けやすいので、その対策を取っておく事を推奨します。
基本は立てて置く
日本酒は横に置いてしまうと、酸化の速度が速まります。というのも横にして置けば液面が縦に置いた時よりも広く、空気に触れる面積が大きくなります。特に開封して多少飲んでいる瓶については特に横にして保存しない事が推奨されます。
また横に置く事でキャップにあるプラスチックやゴムの香りが酒に移ってしまう可能性もあります。
匂いの強い物の傍には置かない
石鹸や洗剤といった香りの強い物の傍に日本酒を置くと、その香りが移ってしまう可能性があります。
常温でも保存可能な日本酒
一般的に日本酒は冷蔵庫、冷暗所といった涼しくて暗く温度変化も少ない場所で保存する事が望ましいのですが、中には常温保存も可能日本酒もあります。
該当するのは火入れを行っている、純米酒、特別純米酒、本醸造、特別本醸造になります。これらの種類の日本酒をあえて常温保存する事で、保存時の熟成速度を速め風味にまろみを出して、美味しく飲むという事も可能です。
それ以外の種類の日本酒と、火入れ処理を行っていない生酒、要冷蔵表記のあるものは必ず冷蔵保存をしましょう。
日本酒の保存期間は?
日本酒自体はアルコール度数の高い酒の影響で、賞味期限はありません。しかし開封前なら1~2年程の保存が可能と言われています。開封後はなるべく早めに消費する事が推奨されます。一般的には1週間いないと言われています。
開封後の日本酒を保存する時に使えるグッズ
開封後の日本酒を長持ちさせるためのグッズも存在します。
バキュバン
簡単に言うと瓶内の空気を抜いて真空状態にする事ができます。空気に触れる事で日本酒の味が劣化する事からも、保存の質を良くする事ができます。
グローバル プライベートリザーブ
こちらは一言で言うなら、窒素ガスを注入する道具になります。窒素は空気よりも比重が重い事から、酒瓶に注入する事で窒素の蓋を瓶内に造り、空気に触れないようにする事ができます。