今回は、群馬県 牧野酒造産、大盃 macho(マッチョ)をご紹介します。
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大盃 Macho
群馬県高崎市にある牧野酒造は、榛名山の豊富な伏流水をもとに日本酒造りを手掛けられています。当蔵は、令和2年11月5日、第91回関東信越国税局鑑評会 純米の部において最優秀賞(第一位)を受賞されました。
そんな蔵で造られている日本酒のうちのひとつ、”大盃 Macho(マッチョ)”。このお酒は、十八代目蔵元により次世代の日本酒を意識して、伝統技術を継承しつつ、新たな技術も取り入れられることにより造られました。低精白米の製法が採用されており、低精白米=タンパク質(→筋肉)のイメージで「マッチョ」という銘柄がつけられたようです。
このシリーズの特徴は、ラベルにも記載されているとおりFusion(融合)されていることです。
このFusionは、複数の原酒をブレンドすることを意味し、この製法を「アッサンブラージュ」といいます。
アッサンブラージュとは
ワインの製法でも行われるアッサンブラージュ。語源は、フランス語の”Assemblage”で、「組み立てる」「集合する」「積み上げる」「貼り合わせる」ことを意味します。アッサンブラージュを行うメリットは以下のような点があげられます。
1. 味わいの複雑性を出す
原酒単体では各々が持つ個性は異なります。例えば、芳醇な香りがして果実味があるものもあれば、骨格がしっかりしているもの、肉厚で余韻を残すタイプのものもあります。単一の原酒では出せない味わいを複数の原酒を絶妙な分配でブレンドすることによって、それぞれの特徴を活かした複雑性を引き出すことが可能になります。
2. 味わいのバランスをとる
1)の複雑性で可能性を広げるのに対し、それぞれの特徴を活かしてバランスを取ることもできます。原酒の各々の特徴を活かし、その骨格や肉付け、風味に対して複数のものを組み合わせることにより、より理想的な日本酒のボディに仕上げることができます。
3. 時間の経過による味の変化が楽しめる
抜栓後、飲み頃が異なる原酒をバランス良く組み合わせれば、時間の経過により、その原酒各々がもつ飲み頃を活かした味わい深い日本酒になります。
新作 マッチョクイーン
今回は、マッチョ シリーズから、新作であるマッチョ クイーンを紹介します。
パープルのラベルに、まるでドロンジョ様を思わせるようなピンクで描かれた強烈な印象を与えるマッチョクイーン。
こちらは、他のマッチョシリーズである”マッチョ キング”と”マッチョ ウーマン”がアッサンブラージュされたことにより、新たに”マッチョ クイーン”として誕生しました。山田錦80%と愛山80%が絶妙な割合でブレンドされており、しっかりとした山田錦の土台がありつつ、愛山の特徴である甘味とコクがうまく出ており、まるでベリーのような香りが漂いエレガントな仕上がりとなっています。
商品情報
商品名:大盃 MACHO FUSION80 QUEEN
製造元:牧野酒造 群馬県高崎市倉渕町
使用米: 山田錦65%、愛山35%
精米歩合: 80%
日本酒度: +1
アルコール度: 15.5度
自宅でのんびりお酒を楽しむのももちろんですが、持ち寄りのホームパーティー等でこのお酒を持っていくとラベルのインパクトが大きく、話が弾んで盛り上がることでしょう。ぜひアッサンブラージュのことも話題のひとつとしてあげて、楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。