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スパークリングワインは全てシャンパーニュ?
普段からワインに親しみのある方はシャンパーニュとスパークリングワインの違い、なんとなく理解されてるかもしれませんが、意外と知らずに飲んでる方も多いのでは?
もちろんワインは肩肘張らずに楽しむものですが、豆知識がより皆さまのワイン選びに役立ったり、ワインを楽しく経験することに
つながるはず!今日は改めてシャンパーニュについてちょっと深堀していきましょう^^
スパークリングワインとは?
スパークリングワインと聞くと皆さん想像されるのが、シュワシュワと発泡しているワインですよね?
その通り、発泡性のあるワインの総称をスパークリングワインと呼びます。
そのため、シャンパンとはスパークリングワインの中の一種であり、スパークリングワインの中では
産地や醸造方法により呼び方が異なるため、全てのスパークリングワインをシャンパンと呼ぶのは
正解ではないのです。少しややこしいですよね・・・(´・ω・`)
シャンパーニュの条件
じゃあシャンパンって具体的にどういったものなんでしょう?
一言でいうとシャンパンはシャンパーニュ地方でトラディショナル方式(瓶内二次発酵*)で造られるワイン。
また、熟成期間についても、同じフランス国内のスパークリングワインの一つ、クレマンが
最低熟成期間9か月なのに対し、シャンパンは最低15か月(実際には多くの生産者は定められた
期間以上の熟成期間をとっています)は瓶内で熟成をさせてからでないとリリースできないという、
非常に手間も時間もかかるスパークリングワインなんです。
瓶内二次発酵
ワインを瓶詰する際に糖と酵母を加え、ゆっくりと時間をかけて発酵させることで炭酸ガスを発生させる製法のことで、最も手間とコストもかかる製法。
スパークリングワインの製法は瓶内二次発酵以外にシャルマ方式、トランスファー方式などもある。
シャンパーニュならではの味わいの特徴
このように独自の醸造方法が定められているシャンパンですが、他のスパークリングワインとは異なるシャンパンならではの特徴はなんといっても泡のきめ細やかさとシャンパン特有の旨味と酵母(パン生地やブリオッシュ)の香り^^
シャンパーニュ地方特有の石灰質の土壌と瓶内での長期熟成がこのような複雑味をもたらしてくれるんです。
シャンパンに使われるブドウの品種?
さらに、シャンパンには醸造方法以外にも使用するブドウもシャルドネ、ピノノワール、
ムニエの3種類と決められています。
シャンパーニュ地方ではシャルドネが全体の3割弱、ピノノワールが全体の4割弱、
ムニエが全体の3割程度を占めており、中でもシャルドネ100%で造られているシャンパンは
ブランドブラン、ピノノワール100%で造られているシャンパンはブランドノワールと呼びます。
シャンパンに特有の泡のきめ細やかさ、酵母由来の香りや旨味、複雑味は品種に関わらず
共通点としてありますが、実は3品種それぞれ味わいの特徴もあるんです。
シャルドネは味わいに繊細さと新鮮味、比較的シャープな酸・ミネラルが感じられ、ピノノワールは
対照的に黒ブドウらしいボディと骨格をもたらしてくれ、より飲みごたえのある味わいに。
またムニエは2つに比べるとよりフルーティーで柔らかく、果実味もしっかり感じられ、チャーミングな印象。熟成せずとも比較的すぐに開けて楽しめるシャンパンです。品種の特徴を理解して飲むのも面白いですよね^^
シャンパンって結局何に合わせるの?
シャンパンは一般的には乾杯の1杯の印象を持たれている方も多いかもしれませんが、
一概にシャンパンといっても品種による味わいの特徴もあるため、お食事の汎用性は意外と高いんです。
例えばフレッシュさやミネラル感をより感じられるブランドブランであれば、塩味のきいた魚介の冷菜や
白身肉の冷菜、またレモンやライムなど柑橘を絞っていただくお料理などとの相性が抜群。
ブランドノワールであれば、ストラクチャーもボディもしっかり感じられるため、意外とソースもしっかりしているようなボリューム感ものあるお肉を使ったメインの料理ともおいしく頂けちゃうんです!
終わりに
ひとえにスパークリングワインといっても種類も様々で、今回はシャンパンに特化してお話しました。
シャンパンの中でも品種だったり、今回はあまり触れていませんが熟成期間、産地によっても味わいにも多様性があるので、ぜひ普段と違ったお食事と合わせてみたり、品種を飲み比べてみたり、皆さまのお気に入りシャンパーニュを見つけてみてください☆
今回のシャンパーニュ豆知識が今後の皆さまのワインライフに少しでもお役立てられると幸いです^^