先日、クラフトビール好きな飲み友達からLINEが届きました。
「八丁畷(はっちょうなわて)で、面白いビアフェスをやってるよ!」と。
クラフトビール好きの私としては、これは飲まずにはいられない!
「八丁畷ビール祭2025」の魅力をみなさんに伝えたくて取材に行ってきました。ぜひ最後までご覧ください。
目次
「八丁畷ビール祭」とは?
京浜急行及びJR南部支線「八丁畷」駅前広場「Park Line870」で、今年で3回目となる「八丁畷ビール祭2025」が開催されました。
開催期間: 8月21日(木)〜24日(日)および8月28日(木)〜31日(日)
場所:Park Line870
入場料: 無料
Park Line870は、イベントスペースだけではなく、地元のみなさんのちょっとした憩いの場所でもあります。
今回は、4つのブルワリーが参加するミニマムなビアフェス。ビール好きなら全制覇も夢ではありません。
座席も用意され、夕方には多くの人で賑わいます。会場に流れる夏らしいBGMと、京急電車の「ガタンゴトン…」という走行音がBGMとなり、独特な雰囲気を醸し出していました。
私が訪れたのは最終日8月31日の15時頃。気温は35℃に迫るほどの猛暑でしたが、最初にイベント代表の麻生さんからお話を伺うことができました。
クラフトビールを1人でも多くの人に知ってもらいたい!
イベント代表の麻生さんは、クラフトビール業界をより多くの人に知ってもらいたい、と熱く語ってくださいました。
ーいろいろな地域でイベント出展されていらっしゃいますよね。
クラフトビールって、まだまだ知らない人がいっぱいいるんですよ。例えば、ユニクロって、誰でも知ってますよね。同様にクラフトビールも認知度を上げていきたいんです。だから、ビール好きやお酒好きの裾野を広げるために地元密着のイベントを企画しています。
ークラフトビールの種類が多すぎるので、初心者向けに楽しみ方を教えてください。
ネーミングや種類は考えないで、まず楽しんで飲んでください。(目からウロコです!)
そのビールが気に入ったら、ブルワリーのファンになってほしいんです。
ーどんなものが、ビールの材料になるのでしょうか?
強風のため落下して市場に出せなくなったりんごとか、間引きしたみかんとか、余ったパンもビールにできます。
例えば、法龍山麦酒のGCL(グリーンシトラスラガー)には、150リットルの樽に間引きした青みかんが20キロ入っていますよ。クラフトビールには、サステナブルな一面もあります。
ー今後の展開を教えてください。
ビール業界以外とどのようにコラボしていくかを常に考えています。例えば、9月の川崎駅前「かわさきフェス広場」のイベントは「肉祭り」がテーマで、11月は「から揚げまつり」、来年の2月は「ハンバーガー祭り」を予定しています。
コラボイベントは、なんとも楽しそうです!きっと、足を運んでしまうこと間違いありません。
全店舗のクラフトビールを1杯ずつチョイス!
どこのお店にも飲み比べセットがあって、2名以上で行った場合はこちらがおすすめです。
各店舗の食べ物は種類が限られています。近所の京急ストア、ファミリーマート、焼鳥屋があるので、おつまみが必要な時は買い出しにいきましょう!
横濱金沢ブリュワリー(横浜市)
最初の1杯。
青みかんのハニーエールと長野産りんごのシードルで迷いました。どちらも魅力的だけど、長野産りんごのシードルをいただきました。シードルと言っても一般に流通している果実酒ではなく、麦芽とホップがわずかに含まれているとのこと。それに合わせて、つまみは自家製で燻製しているスモークチーズを買いました。
このシードルは、フルーティーなリンゴの香りの後にホップの風味が感じられ、ビールが苦手な人にもおすすめです。
スモークチーズは「1人で食べるけど多いかもしれないな?」と思ったのですが、心配は皆無でした。後をひく塩味と燻製の香りがたまりません。
法龍山麦酒(横須賀市)
2杯目。「僧侶が醸すテラピスト寺ビール」というユニークなキャッチフレーズが目を引きます。お話を伺った“間引きした”青みかんを使ったGCL(グリーンシトラスラガー)をいただきました。
甘酸っぱいと思いきや、なんと!ほのかな酸味と柔らかい苦味が大人の味わいでした。
TK Brewing(川崎市)
3杯目。八丁畷駅から約8分程の地元ブルワリー。店舗にも足を運んだことがあるのですが、ハワイをイメージしたAla Wai Blvd.(アラワイ ブルバード)をいただきました。ハワイのトロピカルな香りから、みなさんが想像しているようなビールの味を感じました。スモークチーズが進みます。
星野製作所(麦)(埼玉県川口市)
4杯目。「川崎じゃなくて、川口からきました〜!」と陽気な呼び込みで、会場のムードを盛り上げていました。
迷わず「ペコの桃Weizen」を選択。国民的桃ジュースを使用した大人の桃ドリンクは、とてもフルーティーなビール。最後の1杯にぴったりです。
わからなかったら店員さんが親切に教えてくれるので聞いてみてください。
というわけで、私は各ブルワリーのビールを1杯ずつ飲むことができました。
気がついたら、17時を過ぎていて座席は満席。みなさんそれぞれにビールを楽しんでいましたよ。
またいつかどこかでお会いできることを楽しみにしています!
最後に
今回の取材で、クラフトビールが単なる「お酒」ではなく、地域とのつながりやサステナブルな取り組み、そして何よりも「楽しむこと」を大切にしていることがわかりました。
マニアックな知識は不要。まずは一杯、直感で選んでみてください。あなたにぴったりのビールが、きっと見つかりますよ。