ビールは、世界各国で作られており、味にも方向性の違いが見られます。特に「クラフトビール」と呼ばれるもののなかには、一般的なビールとは異なる風味・異なる個性を持つものが多く見られます。「ビール」というものの印象さえ変えてしまうものも少なくはありません。
今回はそのなかから、「ブルームーン」について取り上げます。
目次
全米NO1の売上を誇る「ブルームーン」
「ブルームーン」は、アメリカのコロラド州で生まれたクラフトビールです。これは全米でNO1の売り上げを誇るビールであり、非常に人気の高いアルコール飲料です。
伝統的な醸造技術でもってベルギー産の小麦をビールに仕立て上げているのが特徴です。これを作りだしたキース・ヴィラ氏は、醸造学に造詣の深い醸造家であり、大学で博士号も取得しています。
1995年にワールドビアチャンピオンで金賞を受賞してから多くの人の舌を楽しませてきた「ブルームーン」は、2013年に日本に上陸しました。現在ではスーパーマーケットなどでも気軽に買うことができるようになっています。また、お店でもこのブルームーンを出すところも多く、日本でもたくさんの人に愛されています。
ブルームーンを語るうえで外せないキーワードとして、「オレンジ」「かんきつ」が挙げられます。
ブルームーンにはオレンジのピールが使われているのです。アメリカの名産品であるバレンシアオレンジのピールが配合されており、これがブルームーンに独特の味わいを与えています。この特徴から、ブルームーンはしばしばスライスしたオレンジをさしたグラスで提供されます。ブルームーンの公式ホームページでも、「付け合わせにオレンジを添えるとよりおいしく飲める」とされているので、試してみるとよいでしょう。
すっきりした味わいで「ビールの苦みが苦手な人」でも飲める
実際にブルームーンを飲んでみました。
予備知識なしで飲んでも、「オレンジ(かんきつ)系の香りがする」「オレンジ(かんきつ)系の味がする」とはっきりとわかるくらいに、特徴が出ているクラフトビールだといえます。
濁りのある外観も特徴的です。
意外と飲み口はまったりとしており、「切れ味のある飲み口のビール」をイメージしているとおどろくかもしれません。「ビールを使ったカクテル」のような印象さえも抱かせるものであり、非常に独創的な味わいに仕上がっています。
「ビールの味」と聞いて連想されるような苦みや辛みは、それほど強くはありません。少し苦みも感じさせられますが、これは「ビールの苦み」というよりも、「かんきつ系の苦み」に近いと思われます。
このような特徴を持つため、ビールがそれほど得意ではない人でも飲むことができます。フルーティーな香りがするビールでもあり、シトラスのような風味も感じられ、女性受けがよいビールだと思われます。実際、ブルームーンの購買者は男女比がほとんど同じだといわれています。後味も滑らかであり、外見以上に飲みやすいクラフトビールであるといえます。
ややスパイシーな香りも残るため、その意味でも「ビアカクテル」のような雰囲気を味わえるものだといえるでしょう。ブルームーンを解説するキーワードはやはり「オレンジ」ですが、実はブルームーンにはコリアンダーシードなども含まれています。
爽やかでオリジナリティあふれるパッケージデザインも魅力の一つです。
「『普段のビール』に飽きてしまった」
「ビールが苦手な人でも飲めるビールを探している」
「かんきつ系のお酒が好きなので、そのようなお酒が飲みたい」
と考えている人におすすめです。
参考サイトURL:
https://bluemoonbrewing.jp/products/wheat-ale.html
https://www.fashion-press.net/news/7019
https://beergirl.net/bluemoon_academy/