中央ヨーロッパにあるオーストリアの首都・ウィーン。
ビールの本場・ドイツと同じドイツ語が公用語で、アルプスのきれいな湧水に恵まれています。
そのようなお国柄もあってか、ワインもビールもおいしい場所でした!
そんなウィーンにおいて、食材の宝庫といえばナッシュマルクト(Naschmarkt)という市場です。あらゆる食材はもちろんのこと、お酒のおいしいバーやレストランも軒を連ねます。
その数100店舗を超えるとも。
地元の人だけでなく観光客も多く、中東やアジア系のお店が目立ちますが、もちろんウィーン名物グルメも楽しめる場所です。
そこで、ナッシュマルクトのにぎわいの中で味わった、オーストリアビールとグルメを紹介します。
今回立ち寄ったのは、ナッシュマルクトの北東側に位置する「Schnitzel & Ribs」というレストラン。名前のとおり、ウィーン名物のシュニッツェル(カツレツ)やお肉メニューが中心です。
市場のメイン通りに面し、テラス席も出ているので天気の良い日はビールを飲みながらのんびり過ごしてみましょう。メニューが気になる方は、テラス席の空きテーブルに置いてあるメニューを見てから決めるのもアリ。
目次
Zwettler Pils
このお店で取り扱っているビールは、「Privatbrauerei Zwettl」というオーストリア北部の醸造所のものがメインです。
サーバーから注ぐ生ビールに加え、瓶ビールはアルコールフリーや黒ビール、シトラスの効いたラードラーなどがあります。
瓶ビールはスーパーでも買いやすいので、せっかくレストランに来たなら生ビールがおすすめです。
ヴァイツェンとピルスナーの2タイプがありましたが、とりあえず「Zwettler」のピルスナーを選びました。アルコール4.9%、0.3mlと、食事とともに楽しむならちょうどよい量と度数。
クリーミーな泡と、透き通った黄金色。コクや苦み、旨みは感じられるものの軽やかで、調和がとれた味わいだと思いました。かといって飲み応えが全くないのではなく、後味は程よくて絶妙でした。なんというか…クラシック?王道?伝統的?
チーズソーセージ(Kasekrainer)
少し飲んだところで、一緒に注文したチーズソーセージプレート(Kasekrainer)が到着。もちろんウィーン名物のグルメです。
しっかりグリルされ、カットするとチーズソースと肉汁がぶわぁっと出てきてたまらない味わいに。グリルポテトも山盛りですが、ビールと交互にダラダラと食べているといつの間にかなくなっていました。
余談ですが、ポテトの上にカイザーセンメルという固めのパンが乗っていて、いい感じに温められていたのがなんともドイツ語圏らしい風景だなあと思います。ドイツでも合理的だと感じる光景を何度か目にしていたので、懐かしくも思えました。
Zwettlの公式ホームページを見ると、このピルスナーはレストランのみでしか提供していないそうです。食べ応えのあるウィーン料理をはじめとするお食事との相性がよく考えられたビールだったのですね。
レストランで見つけたら飲んでおくべきだと思います。
Privatbrauerei Zwettl
ビールを飲みながら醸造所のPrivatbrauerei Zwettlを調べてみると、地元産の大麦やホップを使い、もちろん水も地元の天然軟水というこだわりよう。醸造所の名前にもなっているZwettlに醸造所を持ち、不定期で醸造所ガイドツアーも行なっています。飲んだことのあるビールだと、醸造所もいつか見に行ってみたいと感じさせてくれました。