ドイツ南部の大都市、ミュンヘン。街の中心には「ヴィクトアリエンマルクト( Viktualienmarkt )」があります。
ここはお酒が好きな人、特にビールが好きな人に訪れてほしい場所です。
なぜなら、ここにあるビアガーデンでは、本場のドイツビールやソーセージなどのドイツ料理が味わえるからです。加えて、ミュンヘンの人々の賑やかな雰囲気が感じられ、隣にいる人々の楽しい気分が伝わります。
今回は、そんなヴィクトアリエンマルクトの楽しみ方をお伝えします。
目次
ドイツ本場のビアガーデン
午前11時頃、ヴィクトアリエンマルクトに到着しました。
ウェイターはテーブルのセッティングをしていますが、既にビールを飲んでいる人もいます。
写真左にある小屋はビアスタンドです。ここではミュンヘンを代表するビールメーカー6社が日替わりでビールを提供しています。
こちらはビアスタンドの受付の写真です。午前中のため、列に並ぶ人は少ないですが、ランチタイムや夕方には行列ができています。
本日の銘柄はパウラーナー(PAULANER)。
元々はキリスト教の修道院で飲まれていたビールです。
出てきたビールがこちら。ビアスタイルはへレスです。
ヘレスとはドイツ語で「薄い」という意味で、爽快な味が特徴です。
苦味をあまり感じず、日本の生ビールのようにゴクゴク飲めました。
ただ、真っ先に目に飛び込んできたのは大きなジョッキ。
そもそもここで売られるビールのサイズは2種類あり、1つは500mlのジョッキ、もう1つはマスと呼ばれる1リットルのジョッキです。
500mlのジョッキでも片手で持つのがやっとの重さでした。
因みに、日本の居酒屋で提供されるジョッキは350mlです。普段よりも大きなサイズに圧倒されながら飲みきりました。
が、隣のドイツ人は1リットルの特大ジョッキに入ったビールをガブガブ飲んでいきます。
ドイツ人の胃袋恐るべし。
ビールと一緒に食べたい!ドイツ名物ヴァイスブルスト
ヴィクトアリエンマルクトのビアガーデンにはフードの種類も充実しています。
魚料理や肉料理もありますが、ミュンヘンに来たからには、地元の名物料理が食べたいところです。
オススメの料理が、ミュンヘン名物のヴァイスブルスト(白ソーセージ)。
子羊の肉にパセリやレモン、タマネギが加えられています。
正しい食べ方は、ソーセージの両端を切り落とし、皮から中身だけを取り出すこと。地元の方が、ナイフとフォークで皮ごと食べていた私に丁寧に教えてくれました。
マスタードをかけて、プレッツェルと一緒に食べる時間は最高に幸せです。
ただ、ヴァイスブルストには傷みやすいという弱点があります。冷蔵庫がない時代には朝食と昼食の間の間食で主に食されていました。
今でも、古くからのしきたりを大事にする一部のレストランでは、ヴァイスブルストを午前中だけ提供しています。
とはいえ、ミュンヘンに来たからには絶対に食べたい料理。
なるべく午前中にオーダーしましょう。
ヴィクトアリエンマルクト、おすすめの楽しみ方
続いてはビアガーデン以外のヴィクトアリエンマルクトの楽しみ方をご紹介。ビアガーデンの南側に張られたテントでは野菜や果物、チーズ、肉、花、お土産や雑貨などが売られ、ショッピングを楽しむことができます。
そもそも、ヴィクトアリエンはラテン語で「食べもの」、マルクトは「市場」の意味を指します。そのため、たくさんの食料品を市場でゲットできます。
また、ビアガーデンの南側には「マイバウム」と呼ばれるポールが立てられ、ヴィクトアリエンマルクトのシンボルとなっています。
ドイツ語で「5月の樹」を意味するマイバウム。これは春を祝う祭りのために立てられるものですが、ヴィクトアリエンマルクトには1年中立てられています。
今回はミュンヘンのヴィクトアリエンマルクトの魅力を紹介しました。
青空の中、味わうビールはとても美味しく、地元の人々の明るく陽気な雰囲気もあって、楽しい気分にさせてくれます。英語でも注文可能で、クレジットカードでの支払いもできます(VISA、マスターカードに対応可能)。
また、周辺のスーパーマーケットでは、代表的なミュンヘンのビールが販売されています。ビール瓶だと、安い商品で1.5ユーロであり、日本円に換算すると250円です。
ドイツビールは日本だと、グラス1杯1000円で売られていることもあるので、ここでは半分以下の価格で購入できます。
日本でもドイツビールのお味を楽しみたい方、お土産に購入してみてはいかがでしょうか。