お酒は非常に数多くの種類があり、世界各国でさまざまなお酒が展開しています。
そしてそのなかには、現地に行かなければなかなか手に入らない、情報量の少ないものもあります。
今回はそのうちのひとつ、「ドイツのチョコレート博物館で手に入れたチョコレートリキュール」についてお話ししていきます。
目次
チョコレート博物館ってどんなところ?
チョコレート博物館は、ケルンに位置するチョコレート博物館です。世界的に有名なチョコレートブランドである「リンツ」が運営している博物館であり、ライン川のほとりにたたずんでいます。
なかをみると、チョコレートの生まれるまでの過程が展示されており、実際にチョコレートを作っている姿を見ることができます。
また、私自身は体験していませんが、チョコレート作りを体験できるコーナーもありました。時間が許せば、ここでチョコレートを作ってみるのもよいでしょう。
チョコレートの歴史に触れることができる場所であるとともに、おいしいリンツのチョコレートを思う存分味わうことができる場所でもあります。特に、チョコレート博物館に併設されているカフェでは、リンツのチョコレートを存分に使ったケーキを楽しむことが可能です(ただ、非常に大きいので、日本人が食べるのであれば、1個をシェアするくらいがいいかもしれません)。
チョコレートリキュールの面白さについて
さて、このチョコレート博物館ではさまざまなお土産物を売っています。ただ、そうはいっても、その商品の中心となるのは「チョコレート」であり、お土産物のほぼすべてにチョコレートが入っています。
ここで買うチョコレートはもちろんおいしいのですが、アルコールが好きな人に注目してほしいのは、やはりお酒の方です。
そこで紹介したいのが、「CLÈME DE CHOCOLAT(クレーム・ド・チョコレート)」です。
「CLÈME DE CHOCOLAT(クレーム・ド・チョコレート)」は、見た目からも分かる通り、チョコレートのリキュールです。
多くの人は、「チョコレートリキュール」というと、リンツと同じくらい世界的に有名なゴディバの「ゴディバ チョコレートリキュール」を思い浮かべることでしょう。これも非常においしいものではありますが、今回紹介する「CLÈME DE CHOCOLAT(クレーム・ド・チョコレート)」はまた少し味わいとテクスチャアの異なるものです。
「CLÈME DE CHOCOLAT(クレーム・ド・チョコレート)」の方は、そのままでは飲むことが少し難しいほど、しっかりとした粘性があります。チョコレートを溶かしたときのようなどろりとしたテクスチャアであり、これをストレートで飲もうとすると、「飲む」と「食べる」の中間のような味わい方になってしまうことでしょう。
通常のリキュールを想定していると、少し驚くことになると思います。
チョコレートの風味が非常に強いのが特徴で、なめてみると、「アルコールをきかせたチョコレート」というような味がします。チョコレートが主体であり、お酒の風味は「香りづけ」程度のように思えるでしょう。
ただ、これはあくまで「そのように感じる」というだけの話。実は「CLÈME DE CHOCOLAT(クレーム・ド・チョコレート)」は非常にアルコール度数が高く、なんと17パーセントもあるのです! つまり、ワインよりも度数が高いということです(ワインの度数は、ワインによって異なりますが15パーセント前後)。
リキュール類全体に対して言えることですが、「飲みやすいから」という理由で杯を重ねることはかなり危険だといえます。
「CLÈME DE CHOCOLAT(クレーム・ド・チョコレート)」は、割って飲むことが前提となっているリキュールです。そのため、割り代を用意して楽しむとよいでしょう。実際に、リキュールの割りしろの定番である「炭酸」で試してみましたが、これでは味が薄まるだけでイマイチパッとしませんでした。ただ、チョコレートリキュールと馴染みのよい牛乳を試してみたところ、非常に味馴染みがよく、上質なチョコレートシェイクを飲んでいるような感じがして、とてもおいしかったです。上等なチョコレートカクテルを味わいたい人は、ぜひ試してみてください。
私が行ったときには、CLÈME DE CHOCOLAT(クレーム・ド・チョコレート)は、小さいものと大きいものの2通りで展開していました。ただ、「CLÈME DE CHOCOLAT(クレーム・ド・チョコレート)」もお酒の一種ですから、免税の範囲となるのは、1人あたり760ミリリットル×3本までです。ドイツはワインの生産国ということもあり、お土産にワインを持って帰って来る人も多いことでしょう。そのような場合は、免税対象内に収まるように気を付けておく必要があります。
CLÈME DE CHOCOLAT(クレーム・ド・チョコレート)に限らず、世界各国には「その場でしか手に入らない(あるいはその場でなければ手に入れることが難しい)アルコール」がたくさんあります。旅行のついでに、ぜひ探してみてくださいね。