「ブランデー」とは、果実酒を醸造して作るものをいいます。アルコール度数が非常に高く、40~50パーセントにもなります。
「果実酒を醸造してつくる」という製法上、ブランデーのなかには強く果実味を感じさせるものもありますし、果実の名前を冠したものもあります。一般的にブランデーはブドウを使ってつくられますが、フランスで有名な「カルバトス」などはリンゴからつくられています。
なお、非常に有名な「コニャック」は、この「ブランデー」の一種類です。
ブランデーはそのままで楽しむこともできますが、カクテルの原材料として使われることもあります。
「ブランデーの香りは好きだけれど、アルコール度数が高すぎて、そのまま飲むことは難しい」
「ブランデーが好きなので、ブランデーのバリエーションとしてカクテルを楽しみたい」
「頂き物のブランデーを、さまざまなかたちで楽しみたい」と考える人は、ぜひ家でブランデーを使ったカクテルを作ってみてください。
目次
材料はたった3つだけ!ブランデーがあれば簡単に作れる「ブランデー・ジンジャー」
【このカクテルを作るのに必要な材料】
ブランデー45ミリリットル ジンジャーエール適量 氷
今回紹介するブランデーカクテルのなかで、もっとも簡単に作ることができるのが、この「ブランデー・ジンジャー」です。材料もたった3つだけ(しかもそのうちの1つは、家でも簡単に作ることのできる「氷」)、ジンジャーエールという手に入りやすい材料、そして作り方も「注ぐだけ」というビルト方式のため、初心者さんでも非常に簡単に作ることができます。
氷を満たしたグラスに、ブランデーを注いで、その上からジンジャーエールを入れて軽く混ぜるだけで完成するのが「ブランデー・ジンジャー」です。
ジンジャーエールが少し甘さを演出する飲みやすいカクテルです。すっきりとした飲み心地で、居酒屋や球場などで飲みたい一杯だといえます。ハイボールよりの味がするカクテルでもあります。
ブランデー・ジンジャーには、あえて安めのざっかけない味の料理を合わせるとよいでしょう。どこかほっとする、気取っていない味わいのカクテルで、軽く飲みたいときに向いています。カクテルの度数も13.3パーセントと、飲みやすい度数であるのもメリットです。
2020年に飲みたい?!おめでたい名前を冠した「オリンピック」
【このカクテルを作るのに必要な材料】
ブランデー20ミリリットル オレンジキュラソー20ミリリットル オレンジジュース20ミリリットル
すべての材料をシェークして作っていきます。
「オリンピック」というカクテルは、1924年に誕生しました。パリで行われたオリンピックに際し、F・ヴェルマイヤー氏(ホテルリッツ)が作りだしたカクテルだといわれています。日本でも2020年にオリンピックが開催されるので、そのときにぜひ飲みたいカクテルですね。
はちみつは入っていませんが、どこかはちみつっぽい味わいがします。オレンジキュラソーとオレンジジュースの2つを使っているため、オレンジの香りも感じられるものです。お酒のおかげでドライな風合いに仕上がっており、まろやかな甘みがあるのにべたつかずに飲みやすいのが特徴です。度数は20度です。
オリンピックには、すてきなカクテル言葉があります。それが、「待ち焦がれていた再会」というものです。
生クリームを使った優しいカクテル「ズーム・カクテル」
【このカクテルを作るのに必要な材料】
ブランデー30ミリリットル 生クリーム15ミリリットル はちみつ15ミリリットル
氷を入れたシェーカーでシェークして作っていきます。ただし、氷は入れません。
氷を使って作るカクテルであり、ひんやりとした飲み心地です。そのため、飲みやすいのが特徴です。はちみつが甘さを出していますが、ブランデーのおかげで「甘すぎる」というような出来にはなっていません。
はちみつの甘さ、ブランデーの芳醇さ、生クリームのまろやかさ、氷の冷やかさがあるため、くいっと飲めてしまう1杯ですが、度数はオリンピックと同じくらいあるので飲み過ぎには注意したいもの。
なお、カクテル言葉は、なんともロマンチックな「抱きしめる」です。恋人と一緒に楽しみたいですね。