目次
1.トロントとは
カナダ最大の都市トロント。
金融や経済の中心地であり、人口の半分を移民が占める国際色豊かな街です。
少し足を伸ばせば有名な「ナイアガラの滝」もあり、毎年多くの観光客が訪れる観光地でもあります。
2.トロントの日本酒醸造所「IZUMI -泉-」
そんな日本から遠く離れた土地に、日本酒の醸造所があるのをご存知でしょうか?
それがこちらの「Ontario Spring Water Sake Company」です。
日本語に訳すと「オンタリオ州の泉(Spring Water)酒造」といったところでしょうか。
トロントの中心街より徒歩10分ほどのところにある「ディスティラリー地区」にはレンガ造りの建物が数多く並んでおり、その一角に「泉」は酒造を構えています。
漢字で大きく看板が出ているので見つけやすいですね。
店内に入るとたくさんのお酒がお出迎え。
多数のお酒が販売されており、お猪口や徳利、オリジナルTシャツまで様々なグッズも並んでいます。
大きなガラス張りで作業場を見学できるようになっており、実際に製造している様子を見学しながらお酒を楽しむこともできます。
醸造だけでなくボトリングやラベリングもこちらの作業場で行っているそうです。
多くの観光客が徳利片手に談笑しており、日本から遠く離れた土地でこのように日本酒が愛されているのを見ると嬉しくなりますね。
3.トロントで日本酒を試飲
こちらの酒造ではもちろん試飲も可能です。
オススメの試飲方法は、度数の異なる3種類のお酒をお猪口で飲み比べできる「TASTING FLIGHT(テイスティング フライト)」というプラン。
こちらのプランでは
・「低温さくら」アルコール度数12度
・「なまなま」アルコール度数15度
・「原酒」アルコール度数17度
の3種類を10カナダドルで飲み比べすることができます。
「泉」の日本酒は甘みの中にかすかな酸味を感じる上品な味で、白ワインのようなフルーティさを楽しめます。
日本では珍しいタイプの飲み口ですので、「日本酒は少し苦手」という方もぜひチャレンジしてみてください。
異なる製法による味の違いを楽しむことができます。
こちらでは日本人のスタッフも働いており、お話を聞くことができました。
お米はカリフォルニア産の山田錦を使用、水はトロントから北に4時間ほどいったオンタリオの湧き水を使用しているそうです。
この水は京都・伏見の水に水質が近いとのことで日本酒造りに向いているのだとか。
オープンした当初の1年間は日本人の杜氏が指導していたそうですが、その後は指導を受けたカナダ人の杜氏が醸しているそうです。
現在オープンして10年ほどですが、トロントの高級レストランなど多くのお店で提供されており、今後も知名度が上がっていくのが楽しみですね。
4.まとめ
カナダのトロントにある日本酒醸造所「IZUMI -泉-」をご紹介しました。
世間の状況もあり気軽に海外へ行くのも難しくなってしまいましたが、いつの日か飲める機会が訪れた際にはぜひお試しください。