いつもお世話になっているあの人にささやかなプレゼントを贈りたい、でも気を遣わせない感じのものがいい・・・、そう思うことはありませんか?
贈りたいと思う人がもしお酒好きであれば、お洒落なカップ酒を贈ってみるのはいかがでしょうか。
目次
近年のワンカップ酒イメージの向上
一昔前のカップ酒のイメージは、「オジサン」といった感じではなかったでしょうか。
そして、その「オジサン」からカップ酒は愛されていたかも知れませんが、一方で若者世代からは、ワンカップ酒はお洒落感がなく、味は辛口でアルコールの匂いがきついという印象があり、少しハードルがあったように思えます。
その時と比べ、現代のカップ酒はずいぶんイメージが変わりました。思わず「ラベル買い」してしまうようなかっこいいもの、かわいいものがあり、またテイストも飲みやすいお酒が多く販売されるようになりました。
製造元もカップ酒のイメージが向上するよう商品開発されてきたのでしょう。
「しだいずみ にゃんかっぷ」
今回ご紹介するお酒は、静岡県の志太泉酒造産の純米吟醸ワンカップ「しだいずみ にゃんかっぷ」です。
ネコ好きにはたまらないネコラベル。
「にゃんかっぷ」は精米歩合55 %の純米吟醸酒で、ほどよい吟醸香があります。
「にゃんかっぷ」製造の背景
世界で初めて作られたカップ酒は、灘の大関株式会社の「ワンカップ大関」で、東京オリンピックが開催された1964年に販売されました。東京オリンピックを観ながら、屋外でも手軽にすぐ飲めるカップ酒を楽しんでもらいたいという思いがあったようです。
その後、2005年頃に純米酒や純米吟醸を主としたカップ酒ブームが到来します。
そこで、志太泉酒造は、このブームを機に日本酒をあまり飲んだことがない若い世代層も日本酒に親しんでもらうきっかけになればという思いで、カップ酒を造ることを決意されます。
ラベルのネコについては、酒蔵のアイデアが込められており、当初先駆けて販売された「ワンカップ」の「ワン」は”ナンバーワン”を意味するのか、「一合」という意味での「ワン」なのかわかりませんが、犬の鳴き声「ワン」にかけて、「にゃん」(=ネコの鳴き声)にされ、「にゃんかっぷ」にされたそうです。ネコのイラストラベルであれば、若者世代からも、受け入れられやすいと思われたのでしょう。
また、ネコは昔、酒蔵で酒米をネズミから守る重要な番役をしていたそうです。杜氏や蔵人と同じくネコも酒造りの一役に参加したという証に、カップ酒のラベルに登場させたのでしょう。
このお酒を造られた方はきっとネコ好きだったのでしょうね!
商品情報
口当たりは静岡の軟水を使用しているためやわらかに感じるのですが、味わいとしては静岡吟醸らしくほどよいキレを感じます。原料米はラベルに明記されていませんが、その年の米の収穫量や出来によって、「志太泉 純米吟醸八反35号」、「山田錦」、「五百万石」が使用されているようです。有機酸が少なく、淡麗、吟醸香高い静岡酵母NEW-5使用。
(製造元ホームページ等の調査より)
商品名:しだいずみ にゃんかっぷ
製造元:志太泉酒造 (静岡県)
原材料:米、米麹
精米歩合:55%
アルコール度数:16%
日本酒度:約+4
酸度:約1.3
以上、「しだいずみ にゃんかっぷ」をご紹介しました。
お世話になっている大切なあの人へ、ささやかな贈り物として、ぜひカップ酒も選択のひとつとして考えてみてください。特にネコ好きの方には喜ばれると思います。
エキストラ:リリスケ (ネコ)