みなさん旅はお好きですか?何を目的に旅行を計画しますか?
私の場合は断然お酒です。今回も美味しい日本酒を求めて新潟にやって来ました。
「新潟と言えば日本酒」と言っても過言では無いほど酒好きにとっての聖地で、酒好きの皆さんにぜひ訪れていただきたいスポットが満載です。旅行を計画する際の参考になると思いますので、最後まで読んでみてください。
新潟を訪れたらここは外せない!新潟駅から歩いて行ける酒蔵「今代司酒造」
1000円で10種類も呑める!全部いただきます!
駅も酒パラダイス!ギリギリまでお酒を楽しめる「ぽんしゅ館」
目次
新潟を訪れたらここは外せない!新潟駅から歩いて行ける酒蔵「今代司酒造」
お酒好きにとって、酒蔵を訪れ、どんな人がどんな環境でお酒を作っているのか知り、その場で出来立ての酒をいただけるのは最高の体験ですよね。
しかし残念ながら酒蔵は車でしかいけない場所にある事が多く、レンタカーを借りて行くと運転しなくてはいけないので試飲が出来ない、タクシーは高いのでわざわざ行くかと悩まれる方が多いかと思います。
そんな皆様に朗報なのが「今代司酒造」さんです。こちらの蔵は新潟駅から徒歩圏内な上、1時間ごとに見学予約が出来るのでスケジュールに合わせて気軽に立ち寄れる事が出来ます。しかも酒蔵見学は無料で、ネットで見学予約出来るのもありがたいです。
https://imayotsukasa.co.jp/brewery/
ワクワクしながら「今代司酒造」にやってきました。
酒蔵見学は面白いですよね。お米から日本酒になるまでの工程が改めて勉強でき、酒蔵のルーツや大切にしている事、こだわりなどを聞け、酒飲みにとっての劇場や美術館のような場所です。
蔵独特の雰囲気・香り・建物含めた歴史などお酒を全身で感じられる貴重な体験で、こちらの蔵もなかなか歴史ある佇まいで、中は意外とひんやりしていました。
さて、酒蔵見学が始まりました。蔵のお姉さんがお酒の作り方や名前の由来など丁寧に解説してくれます。
「今代司という名前は元来『今の時代を司る』という意味を込めつけられた屋号ですが、現在私たちは『今の時代に合った酒の楽しみ方を創造する』という解釈をしています。人の名前ではないですよ!」と楽しそうに説明してくださり、「蔵人に怒られるかな」と言いながら仕込みに使う道具を見せてくれ、なかなかお話上手なお姉さんでした。
歴史ある蔵なので、昔の木樽やポスターなども展示さえており、昭和レトロなグラフィックもなかなかステキです。
仕込みには金属性のタンクを使用しており、一度木桶は完全に無くなってしまったのですが、数年前にクラウドファウンディングで資金を集めて木桶を復活させたそうです。
木桶を使って仕込んだお酒にはほのかに杉の香りが移り、パッケージも木目にしているとのこと。
木桶仕込みのお酒は2種類あり、片方のパッケージは実際の木を薄く削ったものを使用、もう片方はパッと見は木目のみのシンプルなパッケージなのですが、実は新潟県の形が隠れているという「隠れミッキー」的な遊び心のあるパッケージです。
さて、隠れ新潟はどこでしょうか?
そして見学後はお楽しみの試飲タイムです。無料試飲が3種類あり、ノンアルコールの「佐渡の海洋深層水でつくったあまざけ」と乳酸発酵甘酒「もと」と純米酒をいただけます。
特に乳酸発酵甘酒「もと」は甘みが少なくヨーグルトのような優しい酸味で、非常に美味しかったです。
1000円で10種類も呑める!全部いただきます!
そして1000円支払うと10種類もの日本酒を試飲できます。レジでいただける試飲カップに各お酒1杯ずつというルールで、10種類すべて試飲カップいっぱいに入れると2合分にもなり結構な量になります。
せっかく来たので10種類全部いただきますよ。
さすがにすべてコップ一杯は飲まなかったのですが、先程ご紹介した木樽で熟成された純米酒もいただきました。
木の風味はそこまで強くなく微かに感じられ、「木桶仕込み 純米大吟醸」でもしっかりとした味わいが感じられました。
その他、「純米大吟醸極上SUPREME」や「錦鯉」というプレミアムなお酒も飲む事が出来ました。錦鯉には「今代司は金魚酒ならず、威風堂々たる錦鯉」というキャッチコピーがあります。
「金魚酒」とは金魚が泳げるほど薄い酒の通称で、戦後の物資が少ない時代に日本酒もかなり薄められた事もあったようですが、そんなものではないこだわりのある酒です。
お味はかなり「しっかりどっしり」という印象で、特別な時に飲むのにちょうと良いプレミアムなお酒でした。
試飲コーナーには本物の錦鯉がいる水槽が置いてあり、中に錦鯉のビンも置かれており雰囲気も良い場所で試飲が出来て満足度が高いです。
他にも色々飲んだのですが、個人的ベスト1は「IMA 牡蠣のための日本酒」です。白ワインよりも牡蠣・シーフードに合ううまみを引き出す日本酒とのことで、パッケージにも牡蠣が印刷されています。
味わいを表現するなら「シャブリのようにスッキリとした綺麗な酸、ミネラル感がある」という感じです。
前述の錦鯉とは真逆と言っても良い味わいで、錦鯉は「しっかりどっしり」なので、日本酒に慣れていない方には少々重くて飲みにくいと感じる一方、「IMA 牡蠣のための日本酒」は日本酒が少し苦手と感じる方、ワイン好きの方にこそ飲んで欲しいお酒でした。
他の方とお話したり、試飲を楽しんでいると気がつけば到着から1時半も経過していました。1000円の元も充分すぎるほど取れて大満足です。
ショップには色々なお酒やプリンなどスイーツも購入できます。ブラウニーを購入したところ、お酒が効いておりナッツも入ってお酒にも合う味わいでしたので、ぜひお試しください。
駅も酒パラダイス!ギリギリまでお酒を楽しめる「ぽんしゅ館」
新潟に来たら絶対訪れるべきスポットはまだまだありますが、「ぽんしゅ館」も絶対に外せません。
なんと新潟駅直結の施設で新潟県内の全酒蔵がそろっており、気になるお酒を少しずつ試し飲み出来るという酒飲みにとってはありがたく天国のような空間です。
受付で500円をお支払い頂くとお猪口とコイン5枚を渡され、ズラッと並んだ唎き酒マシーンからお好みの地酒を選んでスイッチを押すと出てくるスタイルです。
先ほど今代司酒造でいただいた「IMA牡蠣の為の日本酒」もちゃんと置いてありました。
ラインナップは100種類以上ある中、飲める数は限られているので何を飲むか悩むところですが、ヒントは下に記載されている「辛口度・濃縮度・酒香度」です。
1つ飲んでみて自分が美味しいと感じたなら、似た「辛口度・濃縮度・酒香度」のものを選べば同じ傾向のお酒を選択することができます。
私個人の好みとして辛口度が高いものは少々苦手な傾向なので、「IMA牡蠣の為の日本酒」のように辛口度が低く濃縮度が高めなお酒をいくつか飲んでみました。
どれもなかなか良いチョイスで美味しかったのですが、1つ衝撃を受けたお酒があったので紹介しておきます。
それが「のぱ」名前からして不思議なお酒ですが、こちら今まで飲んだ日本酒とはまったく異なる個性的な味わいでした。
どんな味なのか表現が難しいのですが、あえて言葉にするなら「そこまで酸は強くないものの、独特の熟成感と後からお出汁のような旨みが出てくる感じ」です。
製造元の塩川酒造さんのサイトを見ても記載がなく、あまりなく新潟以外ではおそらく出会えないお酒だと思われますので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
ぽんしゅ館の良いところは新潟駅直結である点です。
観光をした最後に新潟空港へ向かう前に軽く寄ることができ、適度に飲んで最後にお土産を買ったら新潟空港までの直行バスに乗ればすぐに空港です。
新潟空港は規模が小さいのでお土産物屋さんも少なく、航空会社のラウンジもないので、お土産物は新潟駅で購入してから空港へ移動することをオススメします。
新潟駅から空港へのバスは1時間に3〜4本もあり予約不要、空港までは25分ほどで着くので、フライトの1時間ほど前に新潟駅を出発するバスに乗れば普通に間に合います。ギリギリまでお買い物や食事を楽しめるのも新潟のオススメポイントです。
ただしお盆休みや年末年始など混雑や予想される時期、大雪など天候不良の時はもう少し時間に余裕を持って行動くださいね。