毎日暑いですね。暑い時期こそ冷たいお酒を飲んで身体を冷やしましょう。このたび、お盆期間限定で日本酒飲み放題プランがあると聞いて行ってきました。
今回訪れたお店は、大阪は北新地駅が最寄りの『わたしのダイニング×酒蔵SAKAGURA』で【お盆限定天ぷら付き2980円 120分(LO90分)】福井日本酒飲み比べ放題+野菜天ぷら付きコースにチャレンジしてきました。
福井の日本酒が10種類程度あるということで、どのようなお酒に出会えるのか楽しみです。
今回は福井県の日本酒にフォーカスしてさまざまな銘柄を紹介していきますので、最後まで楽しんでいただけると嬉しいです。
目次
福井の日本酒がずらり!セルフで好きな量をいただきます!
さて、ワクワクしながらお店にやってきました。場所は「ドーチカ」と呼ばれる大阪の地下街にあり、大阪駅からも地下を通って歩いていくことができます。
お店の印象はお酒が豊富にあるようには見えないのですが、入店するとお目当ての日本酒がカウンターにずらっと並んでいました。
どうやら11種類あるようです。これはすべていただかなくては!
お店の方に聞くと「セルフで継いでください」とのことで、ありがたく好きな量をいただきます。
ちなみにメニューで通常価格をチェックします。
3種飲み比べセットで1,100円、グラスは450〜650円、一合は850〜1,100円という価格設定です。
今回は天ぷらもついて2,980円なので、お酒の価格は2,500円程度と考えると、グラス5杯以上飲めば通常価格よりお得に飲めている計算になるので、お酒好きな方なら余裕でお得な量を飲める良プランです。
「梵 ときしらず」「黒龍 いっちょらい」「九頭竜 逸品」など福井県を代表する銘柄も揃っていながら、初めて見る銘柄もあるので、これは楽しみです!
さて、時間は90分なので今回も張り切ってテンポ良く飲み進めていきます。
1杯目 越前岬 涼香純米吟醸「Sun Rise」
テーマは、酸(sun)の効いた(rise)シャープな夏酒とのことで夏季限定のお酒です。
甘くてどっしり濃厚な味わいながら、ほんのり苦味があり、後味はスパッと切れて後味が清々しいお酒です。
福井産の五百万石を100%使用しており、五百万石とは思えないほど甘みがありますが、後味は爽やかな酸味がありスッキリしています。
お米は和釜で蒸し、槽搾りによる丁寧な吟醸造りにこだわり、少量タンクで仕込む姿勢を今も大切に守っているそうです。
越前岬 涼香純米吟醸「Sun Rise」 1.8L
2杯目 純米大吟醸 奏雨-sow-
ワイングラスで美味しい日本酒アワードを受賞しており、アルコール度数が13度と低め、味わいは甘酸っぱい甘口のお酒です。
ワインに例えるとドイツのリースリングのような酸味と甘味があり、スルっとデザート感覚でいただける一杯でした。
この日飲んだ中で一番個性的で、気に入ってしまい2〜3杯いただいてしまいました。今回飲んだお酒で個人的ランキングNo.2です。
初めて出会ったお酒で、良いものを知れて満足です。
純米大吟醸 奏雨-sow-
3杯目 梵・ときしらず
やはり梵!安定の旨さです。
酸味とフルーティーな風味がありながらも濃厚で「辛口」と記載されていながらも甘みや酸味、旨みなど色々な味わいが感じられます。
その秘密は、5年以上の氷温熟成酒をブレンドした純米吟醸であること。
氷温熟成酒とは「日本酒を氷温(0℃以下で凍らない温度帯)で熟成させた日本酒」のことで、これにより、生酒本来の風味を損なわずに、しぼった時のままの香りや味わいを保つことができます。
今回のお酒、個人的ランキングNo.1はこの「ときしらず」です。様々な味わいを感じられるので、ぜひ飲んでみてください。
梵・ときしらず
4杯目 白岳仙 辛口純米 真紅 SHINKU
こちらは初めていただきましたが、乳酸が効いていて酸味がしっかりしており、お食事に合わせやすいしっかり系な味わいのお酒でした。
「白岳仙」の名前の通り、水・麹・酵母・醪管理に至るまで、伝統とデータを融合させた繊細な酒造りを行い、杜氏自ら全工程を見直して造られているこだわりのお酒です。
白岳仙
5杯目 黒龍 吟醸 いっちょらい
フルーティーで香ばしい吟醸香、滑らかな口当たりから広がる柔らかな旨味があり、お食事に合わせやすいお味です。
「いっちょらい」とは福井の方言で「一張羅」のことなのだとか。
黒龍酒造さんの人気の定番吟醸酒で、パッケージも和服の柄のようになっているのがユニークなお酒です。
黒龍 いっちょらい
このコースには野菜の天ぷらが付いており、この日はオクラとナス、まいたけの天ぷらで、しっかりとした日本酒にピッタリ合いました!
6杯目 紗利 特撰純米大吟醸 辛口乃極
こちらはスッキリ辛口系で酸味もしっかりしているので、いかにも「東北の五百万石の味わい」な食中酒向きのお酒です。
福井県産五百万石、福井産酵母FK501を使用しており、手作業の麹造りを経て造られ、極辛口ながら飲み疲れしない酸と旨味のバランスが魅力です。
紗利(さり)
7杯目 早瀬浦 純米酒
これも初めていただきましたが、どっしり辛口!ミネラル感ある芯にある旨味がどっしりありつつ、キレが鋭く後味はすっきりしています。
こちらも天ぷらのしっかりした味わいにピッタリでした。
蔵内井戸水の豊かなミネラルで仕込み、全量槽搾り・無濾過炭仕様で仕上げ。東京農大出身杜氏が吟醸や特定名称酒のノウハウを活かして生まれた一本とのことです。
早瀬浦 純米酒 1800ml
8杯目 常山 純米吟醸辛口 飛
微発泡なフレッシュ感のある味わいです!ここに来て初めてのフレッシュ系でしたので驚きました。
しかし味わいは酸味や甘味が強すぎないので、これもまたお食事に合うお酒でした。
Webサイトを見ると「海の幸、山の幸をはじめとした幅広い食に寄り添い、素材を引き立てます。食との調和を大切に豊かなひと時を提供します。」と記載されていたので、やはりお食事と合わせてより美味しくなるお酒です。
PRODUCT:食との調和 The Dry|常山酒造
9杯目 一本義 辛口純米酒
最初の一口はみずみずしい口中感で、どこか瑞々しくやさしい甘みを感じつつも、すっきり切れ味のあるお酒でした。こちらも食中酒にピッタリそうです。
実はこちらが最後の1杯ではなく、気に入った「奏雨-sow-」と「ときしらず」を追加で1、2杯いただいて飲み放題をフィニッシュしました。
グラス10杯分は飲んだので、飲み放題の料金以上に、お得にお酒を堪能することができました!
辛口 純米酒 | 商品 | 一本義久保本店|
いかがでしたか?すべて福井県のお酒でしたが、味の違いがはっきり感じられるラインナップでした。
今回は半分ほどが初めて飲む銘柄だったため、個人的に興味を持った順番で飲み進めました。
しかし全体を振り返ると最初は「Sun Rise」や「奏雨-sow-」のような軽やかな酸味から始めて、「真紅」や「飛」の辛口キレ味へ、「ときしらず」の熟成深みや「早瀬浦」のミネラル感が強いものへ…それぞれの個性を順番に味わうのが良さそうです。
甘味、酸味、苦味、旨味、キレ。それぞれに違う表情があって、飲み比べは本当に奥深くて楽しいです。
行きたくてもなかなか行けない福井県ですが、大阪にいながらしっかりと福井県を満喫でき、プチ旅行気分になれました。
飲み放題プランはお盆限定のようですが、飲み比べセットもあり福井県のお酒を豊富に取り揃えておられるので、ぜひ訪れてみてください。