こんにちは。暑くなってきましたが夏バテはしていませんか?今回は2025年7月12日(土)、13日(日)大阪ベイタワーで行われた「第11回和酒フェス」に行って来ましたので、様子をレポートしていきます。
こちらのイベントは全国各地から25蔵130種類以上の和酒が集合しており、1人3,400円を支払えばなんとすべてのお酒が飲み放題という激アツイベントです!季節に合わせた限定のお酒も多く出展されており、今回は「暑い夏を乗り切るのにピッタリな個性派なお酒」を中心にご紹介していきます。
第11回は終了してしまいましたが、このイベントは同じ場所で年に数回開催されているので、ぜひ次回以降の参戦に向けた参考としてください。25蔵コンプリート目指して頑張ってきましたので、今回も最後までお楽しみください。
会場の様子は…とにかく色々な意味で暑い!
目次
会場の様子は…とにかく色々な意味で暑い!
このイベントは第一部が12時から14時10分まで、第二部が15時から17時10分までの2部制になっています。今回は13日(日)の第一部を予約してやってきました。
気合い十分で11時40分ごろに会場に到着したのですが、既に会場入り口には長蛇の列が出来ており、皆さん飲む気マンマンです。
11時45分ごろから会場への入場が開始され、私も無事に会場入りできました。会場には屋根があるものの、外なので非常に暑い!
普通に立っているだけで汗が出てくる程ですが、人が多く飲食ブースの熱気、皆さんの日本酒愛もあって本当に暑かったです。やはり暑い時期を乗り切るためには身体を冷やしてくれるお酒が必要です。
お酒の提供が始まるのは12時からという事で、それまでの間は出展されているブースを見てまわります。
今回は22の日本酒の蔵元さん、シードル1社、焼酎1社、ビールも1社ブースを出展しておられ、周りに飲食ブースもあるのでおつまみを購入することもできます。
入り口では出展者リストと試飲用のプラカップの他にうちわと和らぎ水ももらえ、暑いのでお水の摂取も大切になりそうです。
しかしまずはお酒です!そして最初はスパークリングなどさっぱりしたものからいただきたいと思いリストを見ていると、ついに12時の乾杯の時間となりました。さっそく私もお酒をいただいて乾杯です。
夏を乗り切るためのお酒 ①シードル&スパークリング日本酒!
乾杯には日本酒でなく長野県の「カモシカシードル醸造所」のサッパリとしたシードルからいただきました。
こちらのブースには辛口2種、甘口3種のシードルがあり、私は辛口の2種類をいただきました。「カモシカシードル ラ トロワジィエム セゾン 辛口」と「キュベドール 辛口」です。両方ともアルコール度数は8%と低めで、暑い中の乾杯や食前酒として口の中がさっぱりと出来る1杯でした。
ひとまずお口が潤ったところでスパークリング日本酒を探していきます。
スパークリング日本酒で特に美味しく印象に残ったのは、長野県遠藤酒造さんの「渓流マウンテンダンススパークリング純米吟醸」です。
こちらの蔵は「彗(シャア)」というガンダム感満載のお酒をつくられており、彗は飲んだ事があるのですが、スパークリングワインは初めていただきました。
白ワイン酵母で仕込まれたお酒で、飲んだ瞬間思わず「うまい!」とうなってしまいました。冷たくて発泡しているので暑い中にピッタリな上、後から来る日本酒独特の旨みとワイン酵母の酸がとても良いバランスでした。
ちなみにブースにおられた酒蔵の方に「彗はガンダムから命名したのですか?」と聞いてみると、ナイショですが権利的にはグレーです(笑)と教えていただきました。
確かにガンダム好きなら赤いパッケージに「彗」と書いてあると「赤い彗星=シャア・アズナブル」をすぐ発想しますが、「彗」としか書いていないですからね(笑
こちらのブースでは「彗 純米吟醸 生もと」もいただきました。生もとと言うと乳酸菌の酸味とどっしり感のある味わいで、夏にはきついイメージだったのですが、この生もとは乳酸の酸味が爽やかで暑い時期にも美味しくいただける一杯でした。彗シリーズの新商品で本数限定とのことです!
もう1つ印象に残ったスパークリング日本酒は「SummerFall(さまーふぉーる)WAKAZE」です。
こちらはカルフォルニア発の新感覚スパークリングで、星付きのレストランでも採用された実績もあるのだとか。
250mlの缶で提供しておられ、味はCLASSICとYUZUの2種類があります。いただくと炭酸がしっかりしており、度数も11度と低めなので、こちらも夏の暑い時期にゴクッといただくのにピッタリです。
特にYUZUは酸味がしっかりしており、こちら7月22日に発売開始予定で、7月8日からローソンで先行発売されているようです。
コンビニで気軽に本格的な日本酒が購入できるのはありがたいですね。暑い時期にピッタリな味わいですので、1杯目からでもいただけます。ローソンでも購入出来るので、ぜひ試してみてください。
夏を乗り切るためのお酒 ②にごり生酒&酸味!
他にも特に印象に残ったお酒を紹介していきます。
まず一押しなのが山口県にある「五橋(ごきょう)酒井酒造」さんです。
こちらの特徴はなんと言っても色!「桃色にごり ride ピンク」「酵母4段 MIZUCH 青」「発泡純米 MIZUCHI 黄」などお酒の名前が色で、パッケージも同じ色になっています。
中でも不思議なのが「桃色にごり ride ピンク」で、なんとお酒の色もピンク色です。こちら赤色酵母を使用しているためで、開ける時に注意しないと中身が飛び出してしまう程フレッシュでまだ瓶の中で発酵しているお酒です。(以前飲食店でこのお酒を開けた時、お店の中が大変なことになり半分くらい飛び出てしまったのを目撃したことがあります^^;)
また「発泡純米 MIZUCHI 黄」を初めて飲んだのですが、こちらは酸味がしっかりしているのが素晴らしく、日本酒ではなく白ワインを飲んでいるようでした。瓶内二次発酵しており微発泡に仕上がっており、こちらも暑い夏に飲むにはピッタリですし、ワイン派の方にも飲んでいただきたい一杯でした。「酵母4段 MIZUCH 青」は甘酸っぱくカルピスのような味で、どれも個性的でジューシー、他とは一味違う味わい深いお酒が味わえ、非常に満足感が高いブースでした。
熊本県の酒蔵「泰斗(たいと)千代の園酒造」のブースにも夏にピッタリのにごり生酒を発見しました。
その名もお天道様にも負けない1本「OTENTO SUMMER!!」
コクのあるにごり生原酒を、夏に向けて数ヶ月瓶氷温貯蔵して仕上げたお酒で、生ならではのピリッとくる微炭酸が、暑い夏に程よい爽快感を感じられる1杯でした。
にごり酒と聞くと、どっしり濃いイメージがありますが、こちらは本当に夏にピッタリで時期・本数も限定のお酒でしたので、
他の純米銀業「帆」「泰斗ブルー」も夏らしい涼しげなパッケージで、初めて出会った酒蔵さんだったのですが、様々なお酒作りにチャレンジしておられます。熊本県のお酒らしく、すべて熊本酵母を使用しているのも特徴です。
暑い時期にはやはり酸っぱいものを欲しますよね。
暑い日に酸味のあるものが食べたくなるのは、クエン酸が疲労回復や食欲増進に効果があるためと言われています。
そんな酸味が心地よく個性的なお酒があったので紹介していきます。
1つ目は兵庫県の「日本魂(やまとだましい)江井ヶ嶋酒造」さんの「水酛スペシャルⅡ」です。
「水酛」という聞き慣れない製法を採用しているので調べてみると、室町時代に生まれた最も古い酒母造りの手法で、生酛(きもと)の原型とされるのが水酛で、強い酸味のある味わいになるのが特徴とのことです。
確かにいただいてみると酸味がしっかり!しかし後からお米の旨みや発酵の熟成感があって個性的ですがしっかりとした造りであることが感じられる1杯でした。
「水酛」と「生酛」の差が気になったので調べたところ下記のような差があるのだとか。また1つ勉強になりました。
長野県の「酔園(すいえん)EH酒造」さんの「酔園 純米吟醸 ワイン酵母仕込み」も酸がしっかりしており夏にピッタリな甘酸っぱいお酒でした。
最近たまにワイン酵母を使用した日本酒を見かけるのですが、飲むたびに本当にお米が原料で作った飲み物なのか驚くほどジューシーで酸味が爽やかな1杯です。
日本酒を飲み慣れていない方にも飲んでいただきたいお酒なので、ぜひワイン酵母仕込を見かけたらチャレンジしてみてください。
夏を乗り切るためのお酒 ③日本酒仕込みリキュール!
リキュールもいくつか出展されており、暑い夏にピッタリのものを見つけました。
1つ目は和歌山県「車坂(くるまざか)吉村秀雄商店」さんの「青みかん酒」です。
こちらは夏限定のお酒で、和歌山の早摘み青みかんを使用した日本酒仕立てのリキュールです。みかんの酸味がスッキリとしていて、本当に暑い時期にピッタリです!会場ではお酒を炭酸水で割ってくれるサービスもあり、こちらのリキュールも炭酸水で割るとよりスッキリと飲むことができました。
2つ目は静岡県の「高砂(たかさご)富士高砂酒造」さんの「酒カルダモンレモンハイの素」です。
こちらの高砂は有名な日本酒なので飲んだ事があったのですが、リキュールに出会ったのは初めてでした。こちらSNSでバズったらしく、日本のリキュールには珍しくカルダモンやハッカク、シナモンなどが入っており、カレーのような香りが非常に個性的かつ印象的でした。
暑い中、スパイシーなカレーを食べながら飲むと相性がピッタリでお酒もカレーもどんどん進んでしまいそうな1杯でした。
なかなか個性的なので、こちらもぜひ飲んでみていただきたいです。
いかがでしたか?暑い時期は汗もたくさんかきますし、夏バテを防ぐためにもやっぱりお酒です^^
個人的にはお酒を美味しく飲むために、あえて暑い外で行動して汗をかいてからキンキンに冷えたビールやスパークリングリングワインや日本酒を飲むのが夏の醍醐味だと思っています。(最高!)
度数が高いお酒やどっしりしたお酒は少々飲みにくいですが、今回ご紹介したようなスパークリングやフレッシュなもの、酸味が強いお酒は本当に夏の暑い時期にピッタリですので、お酒を片手に一緒に暑い夏を乗り切りましょう。