突然の芋焼酎ブームが訪れ、気づけば鹿児島の郷土料理と焼酎を求めて彷徨う日々。
今回は鹿児島県アンテナショップ『かごしま遊楽館』の地下にある、本格焼酎と奄美鹿児島料理のお店『麹蔵 有楽町晴海通り本店』へ行ってきました。
目次
本格焼酎と奄美鹿児島料理のお店『麹蔵』
ここは鹿児島や沖縄の郷土料理と焼酎が楽しめるお店で、100種類以上の焼酎を取り揃える焼酎専門店なのです。芋焼酎だけでなく、麦、米、黒糖、泡盛などいろいろな焼酎が楽しめるので、焼酎好きにはたまりません。
お料理も九州や沖縄の味が勢ぞろいで、どれも美味しかったです! 中でも個人的なおすすめは「桜島大根の味噌漬けとカマンベールチーズ」。この組み合わせは焼酎に抜群に合います!
さて、今日は特に気になっていた減圧蒸留の芋焼酎をメインに楽しんでみることにしました。
焼酎の蒸留には「常圧蒸留」と「減圧蒸留」という2つの方法があり、それぞれ味や香りに大きな違いが出ます。芋焼酎では一般的に「常圧蒸留」が採用されていて、濃厚で力強い味わいが楽しめます。一方、「減圧蒸留」では、すっきりフルーティーな香りと飲みやすさが魅力です。普段は定番である常圧蒸留の芋焼酎ばかり飲んできた私ですが、今回は減圧蒸留の魅力もじっくり味わってみました。
1. 大海酒造『海』
最初にご紹介するのは、名前からして爽やかな大海酒造の『海』。
日本酒でも使われる黄麹と赤芋(ベニオトメ)を使用し、低温発酵と減圧蒸留で仕込まれた芋焼酎です。クセのないさっぱりとした味わいで、芋焼酎に苦手意識がある方にもおすすめ。芋らしい甘さと香りをほんのり残しながらも、後味はすっきりとしており、バランスの良さが際立っています。日常の一杯にも、焼酎デビューにもぴったりの一本です。
2. 濵田酒造『だいやめ~DAIYAME~』
続いては、濵田酒造の『だいやめ~DAIYAME~』。
この焼酎の最大の魅力は、口に含むとふわりと広がるライチの香り。特別な「香熟芋」と減圧蒸留による仕上がりで、クセが少なく芋焼酎ビギナーにもおすすめ。芋焼酎の新しい可能性を感じさせます。「だいやめ」とは鹿児島弁で「晩酌して疲れを癒す」という意味だそうで、その名の通り食中酒としてだけでなく、食後のリラックスタイムにも最適です。
3. 白玉醸造『天誅』
変わり種として試してみたのは、白玉醸造の『天誅』。白玉醸造は、幻の焼酎『魔王』の蔵元としても有名ですね。
減圧蒸留の芋焼酎のまろやかさと米焼酎のコクを見事に融合させたブレンドが特長です。日本酒好きの方にもおすすめの味わいで、飲んだ後にふわりと広がる米の香りが心地よい余韻を残し、豊かな味わいが楽しめます。芋焼酎の特徴をしっかり保ちながらも、米焼酎の軽やかさが加わって、まろやかで飲みやすい仕上がりになっています。
4. 白玉醸造『元老院』
最後に試したのは同じく白玉醸造の『元老院』。
減圧蒸留の麦焼酎と芋焼酎をブレンドし、樫樽で長期熟成させた、独特の風味を持つ焼酎です。香ばしい麦の旨味とふくよかな芋の甘みが見事に調和。さらに樽熟成由来のほのかな香りが加わり、まろやかで奥深い味わいに仕上がっています。ウイスキーのような風味を感じるユニークな仕上がりで、一度ハマると抜け出せなくなる不思議な魅力があります。
焼酎の旅は続く…
こうして、鹿児島や沖縄の郷土料理とともに芋焼酎をじっくり楽しむ時間は、贅沢なひとときでした。それぞれの焼酎が持つ個性や魅力を感じながら飲み比べるのは、まるで焼酎の旅をしているような気分。芋焼酎の魅力に気づいたばかりの私にとって、この冒険は始まったばかりです。皆さんもぜひ、気軽な「焼酎旅」を。