夏のヴァカンスでニースへ行ってきました。
スープ・ド・ポワソンに合わせてロゼワインが飲みたい。
ラタトゥイユに合わせてロゼワインが飲みたい。
とにかくロゼワインを開放的な雰囲気の中で楽しみたい。
そんな気持ちの高まりによって、滞在中はロゼを楽しみました。
オススメのスポットと、プロヴァンスのロゼワインをご紹介します。
目次
ニースおすすめのスポット
1年のうちに300日は晴れると言われているニース。
事前に調べた天気予報では、なんと雷マークがついていたのですが、行ってみると毎日キレイに晴れてすごく暑かったです。
プロムナード・デ・ザングレ
ニースの海岸線沿いの遊歩道のことで、16世紀にイギリス人の避暑地として賑わい、彼らの出資金で整備されたため『イギリス人の遊歩道』という名前がついています。
遊歩道沿いには、飲食店が立ち並び、カクテルやビール、そしてロゼワインを飲む人々で賑わっています。
弧を描くようなニースの海岸は、『天使の湾』『リビエラの女王』とも呼ばれていて、とても美しいです。
Restaurant Davia
地元の人で賑わうレストラン・ダヴィアは、ローカルな料理がコスパ良く食べれて、しかもとっても美味しいです。ロゼワインに合わせて、冷製ラタトゥイユは絶対におすすめです!
Restaurant Le Safari
ニース旧市街の美しい街の中に、一際活気のある飲食店がひしめくエリアがあり、その中にあるのが、サファリです。
開放的にお店の外で、念願のスープ・ド・ポワソンとロゼワインをいただきました。
濃厚な魚介の旨味たっぷりのスープに、スッキリとしたプロヴァンスロゼが最高のペアリングでした。
プロヴァンス地方のおすすめロゼワイン紹介
バカンス気分を高めてくれるプロヴァンスロゼ。
魚介や、エスニックフードにも相性が良く、今世界的に、ロゼワインブームが到来しています。
ロゼワイン界を牽引する高品質なプロヴァンスロゼを紹介します。
バンドール・ロゼ・クール・ド・グレン・シャトー・ロマサン / ドメーヌ・オットー
100年以上前から自然農法に取り組むパイオニア的存在のドメーヌ・オットー。
しかし、自然農法をプロモーションにして売り出したくないので、前面には出していません。
キング・オブ・ロゼと呼ばれる実力があります。
このワインは、プロヴァンスの中でも、バンドールという産地で、生産されていて、ブドウは、特産のムールヴェドルが多く使われています。
コート・ド・プロヴァンスのロゼよりも、スパイシーで芳醇で滑らかな口当たり、丸みのある柔らかさが特徴的です。グレープフルーツ、フランボワーズ、オレンジの香りにスパイスや、ローズマリーなどハーブのニュアンス、柔らかで滑らかな口当たりに、優しい果実味と柔らかな酸が余韻まで長く続きます。
アクアパッツァなど魚介や、フライドチキン、ポークソテーなどの肉類とも相性良く楽しむことが出来ます。スパイスや、ハーブを使って香りを同調させると、より相性が良くなります。
オットーはいつ飲んでも、どのヴィンテージを飲んでも品質が安定しているのも魅力の一つです。是非お試しください。
パッレット・ロゼ / シャトー・シモーヌ
パレットのAOCを認可させたドメーヌであり、パレットといえばシャトー・シモーヌです。
歴史あるドメーヌで、伝統的なワイン造りをしています。
平均樹齢は50年以上で、110年以上のものも残されています。
化学的な肥料や、除草剤は一切使用されていません。ブドウは手摘みで、厳しい選果が行われています。
ロゼは、グルナッシュ、ムールヴェドル、サンソーなどのブレンドで、一部除梗を行い、1/3はセニエ式での醸造で、小樽で澱と共に熟成させます。これにより、複雑で、旨味の豊かな味わいになります。
他のロゼと比べて、色調から濃く、フローラル、フルーティーであり、南フランスのガリーグの香りがします。味わいも果実味豊かで、酸味、タンニンともにしっかりとしているので、ポークソテー、仔羊のローストなど肉料理と合わせることが出来ます。
シャトー・ミニュティ281 / シャトー・ミニュティ
シャトー・ミニュティは、コート・ド・プロヴァンスで23しかないクリュ・クラッセの一つに選定された名門中の名門です。プロヴァンスでよく見かけるくびれたフォルムの瓶をデザインしたのもミニュティが最初です。
夏のバカンスで人気のサン・トロペを見渡せるガッサン村とラマチュエル村の間の日当たりのいい斜面に位置し、チョークや、白亜質の土壌で育ったブドウを使ったミネラル豊かなロゼが特徴的です。
みずみずしい白桃やメロンの香りに、白い花、ミネラルと酸味が豊かで、魚介類との相性が特に良いです。生春巻き、ホタテのソテー、魚介のサラダや、スープ・ド・ポワソンなど好相性です。
バンドール・ロゼ / ドメーヌ・タンピエ
原産地呼称バンドールの創設者であり、『バンドールの父』と呼ばれるリュシアン・ペイローが創設者で、現在は、天才醸造家ダニエル・ラヴィエが受け継いでいます。
全て手摘みで収穫され、厳しい選果、低温でのマセレーション、ステンレスタンクとセメントタンクを用いて、発酵、熟成を行います。5~10%セニエのワインとブレンドしています。
よく熟した白桃、柘榴、アニスの香り、豊潤でまろやかな味わいで、少し高めに13度~14度で飲むべきな複雑性のある落ち着いた印象のロゼワインです。
芳醇な香りが特徴的なブイヤベースや、タジン鍋とも良く合います。
早飲みのプロヴァンスロゼのイメージを覆す素晴らしい出来栄えで、30年以上熟成したタンピエのバンドール・ロゼを飲んで深く感動したことを覚えています。
ニースでプロヴァンスロゼを楽しむのもいいですが、プロヴァンスのロゼで、バカンス気分を味わって、楽しい気持ちで過ごしませんか?
エスニックな料理とも相性がいいので、特にカオマンガイや生春巻きに、スイートチリソースを添えて、試してみてください。