2019年日本開催のラグビー・ワールドカップは、日本の快進撃も相まって、予想以上の盛り上がりのうちに幕を閉じました。このワールドカップを観てラグビーファンになったという方もたくさんいるのではないでしょうか。何を隠そう、筆者もその一人です。
ラグビーと言えば、今回は残念ながらベスト4で姿を消してしまいましたが、ワールドカップ3度の優勝を誇り、ラグビー界にて圧倒的な強さを誇ってきたニュージーランド代表オールブラックス。試合前にグラウンド上で舞う「HAKA」はあまりにも有名ですね。
そしてニュージーランドと言えば世界的なワイン産地の一つ。
今回は600軒以上に及ぶワイナリーから、おすすめの3軒をご紹介します。
目次
クラウディ・ベイ Cloudy Bay
大きく北島と南島に分かれているニュージーランド。その南島の北端に位置する生産地域マールボロ(Marlborough)で造られたソーヴィニヨン・ブランの大成功により、ニュージーランドワインは一躍世界のスターダムにのし上がりました。その世界的な成功の立役者と言えるのが、このクラウディ・ベイです。
1985年に設立されたこのワイナリー、当初このマールボロという土地は、およそぶどう栽培には適していないとされていました。クラウディ・ベイはそのマールボロの可能性を信じ、早い段階でこの地に設立された、いくつかのワイナリーのうちのひとつです。
いまではたくさんのワイナリーが軒を連ねるマールボロ、クラウディ・ベイはほぼその中心辺りに位置しています。
入り口から広大なぶどう畑の中の道を進んでいくと、白と緑が共存した開放的なワイナリーの建物が現れます。
セラードアーでの試飲は有料で、10NZD・15NZD・25NZDの3段階。それぞれ異なる内容になっていて、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノワールなど、こちらのすべてのワインがラインアップされています。そしてテイスティングをすると、こちらでのボトル購入が5NZD割引になります。
ワイナリーにはカフェバーも併設されていますが、面白いのは今現在、フードメニューが現地の日本人料理研究家とコラボレーションした、ジャパニーズ・フュージョン料理となっています。ちなみにニュージーランドにはジャパニーズレストランが結構あり、比較的高い人気を得ています。
マールボロ地方空港からのアクセスは、タクシーもしくは個人手配のシャトルサービスになりますが、3キロちょっとなので歩いても40分くらいで行ける距離です。
ヴィラ・マリア Villa Maria
日本からニュージーランドについて、どこでも良いからとにかくすぐにでもワイナリーに足を運びたい!という方にお勧めなのがこちらのワイナリー。
現在、日本からの直行便は、すべて最大都市であるオークランドへ飛んでいます。このワイナリーはそのオークランド空港のすぐ脇にあります。
とは言っても、大空港であるオークランド空港の敷地は広いので、さすがに歩いていける距離ではないです。バスはないので、直行するとしたらタクシーですね。10分ほどで着きます。しかし、大都市にある国際空港のすぐとなりにワイナリーがあるって、すごいですよね。
ヴィラ・マリアはニュージーランドでも比較的大きいワイナリーで、スーパーマーケットで10ドル台で買える手ごろなレンジから、プレミアムクラスまで幅広く造っています。
この空港脇の敷地にもぶどう畑はありますが、他にホークスベイやマールボロといった名産地にも畑を持っています。
ワイナリーの建物は綺麗でモダン、レストランも併設されています。セラードアーでのテイスティングは2種類。10NZDのスタンダードと15NZDのプレミアムで、どちらも5種類のテイスティングです。
美味しいワインをテイスティングしながら、広大なぶどう畑を眺めていると、となりに空港があることすら忘れてしまいそうです。
マッドブリック Mudbrick
ニュージーランド最大の都市、オークランドからフェリーで約40分、ハウラキ湾に浮かぶリゾートアイランド、ワイヘキ島。世界中からセレブ達がお忍びで訪れるこの島は、ワイナリーがたくさんあることでも知られ、短期旅行で来てワイナリー巡りを考えた場合、最初の候補地になります。
このマッドブリックワイナリーは、ワインのクオリティもさることながら、海を一望できる高台からの美しい眺望と、雰囲気の良いレストランで高い人気を誇り、ツアーなどにも良く組み込まれるワイナリーです。
そしてこちらは映画「さらばあぶない刑事」のロケ地になったことでも知られています。主演の一人でラグビーNZ代表オールブラックスのファンでもある舘ひろしさんが、ニュージーランドの大使館や政府観光局とも懇意にしている関係で、このオークランドが撮影の舞台となったということです。
セラードアーでの試飲はスタンダード11NZDとプレミアム15NZDとなっていて、それぞれ4種類のワインをテイスティングできます。
こちらには路線バスは通っていませんが、島内のいくつかのワイナリーにアクセスできるヴィンヤードホッパーというサービスで行くことが出来ます。フェリー乗り場からも歩いて40分ほどで行けますので、美しい景色を見ながらのんびり歩いていくのも良いでしょう。
たくさんの素晴らしいワイナリーがあるニュージーランド、ぜひ訪れてみてください。