「フランスのシャンパーニュ地方」は、言わずと知れたお酒の名産地です。この地で作られる条件を満たしたお酒だけが「シャンパン」と呼ばれ、世界各国に流通していきます。
現在では日本でも手軽にフランスのシャンパンを買うことができるようになりましたが、日本と現地フランスでは少しばかり事情が異なります。
実際に現地でシャンパンの蔵を巡ってきた経験を元に、フランスと日本の「シャンパン事情の違い」を解説していきます。
目次
フランスにはシャンパン蔵がたくさん!
日本に「日本酒蔵」がたくさんあるように、フランスにもたくさんの「シャンパン蔵」があります。フランスのお酒を作るところといえば「ワイナリー」ですが、日本酒蔵やワイナリー同様、シャンパンの蔵もまた、見学することができます。
見学ツアーが組まれているところも多く、なかには日本から予約できるところもあります。そのほとんどは英語もしくはフランス語での解説にはなりますが、普段は目にすることのないシャンパンの醸造風景を楽しむことが可能です。
また、ツアーが終わった後にはシャンパンを実際に試飲・購入できるようになっていることが多く、「お気に入りの一本」を持ち帰ることもできます。
シャンパーニュ地方には、数多くの醸造場があります。飛び込みでも見学が可能なところもありますが、「本日のツアーは終了しました」などと案内されることも多いので、事前に予約する方がよいでしょう。また、見学ツアー自体は終了していても、試飲が可能だったり買い物ができたりするところは多いので、諦めないでアタックするとよいでしょう。
シャンパンを作っているところは、外見もすばらしく、お城のようなかたちになっているところもあります。このような「外見の美しさ」を楽しむのもまた一興です。
なお、シャンパーニュ地方は、フランスの中心であるパリからは電車(日本でいう新幹線のようなもの)で一時間程度で着きます。チケットの予約は日本でしておくのが無難です。
意外や意外⁈ 実は値段はそれほど変わらない
「輸入にはコストがかかる。だから、どんなものでも現地で楽しむ方が安いだろう」と考える人は多いものです。たしかにこれは一面の真実であり、実際にワインなどは日本の3分の2程度の価格で買えるものも珍しくはありません。
しかし、シャンパンにかぎっていえば、ちょっと様子が異なります。
シャンパンの場合、現地で買ってもそれほど値段は安くはありません。たしかに日本で買うのに比べれば1割程度は安くなりますが、大きな価格差はありません。物によっては2割程度ほど差が出ますが、それにしても驚きに値するようなものでもありません。
特に小売店で販売されているものに関しては値段差が出にくいものです。このため、「安くシャンパンを飲むこと」を目的として渡航すると、少しがっかりするかもしれません。
現地の楽しみは「飲み比べ」にあり?
ただ、価格差はそれほどではないものの、現地に行けば日本とは比べものにならないほどの「選択肢」があります。日本で有名なものからそれほど知られていないものまでそろっていますし、それぞれの味の個性を店員さんに聞くこともできます。なお、小売店の方のほとんどは英語が使えますので、フランス語ができなくてもそれほど問題にはならないといえます。
特筆すべきは、「ハーフボトルの多さ」です。
日本に売られているシャンパンの場合、メジャーなもの以外はほとんどフルボトルでの販売です。しかし現地の場合はハーフボトルでの展開が非常に多く、たくさんの種類を「飲み比べ」ができます。これは現地ならではの楽しみといえるでしょう。
飲み比べをして、「最良の一本」を日本に買って持って帰るのもおすすめです。
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