きれいなピンク色でその場を華やかな雰囲気にしてくれるロゼワイン。ロゼワインというと、夏のまぶしい日差しの中で楽しむイメージや、春の訪れをお祝いするシーンにふさわしいという印象が大きいと思います。でもロゼワインを楽しむシーズンはそれだけではありません。ホリデーシーズンの食卓にロゼワインのグラスがならぶだけで、喜びにあふれる素敵な時間が始まる予感。そんなとっておきのロゼワインが、12月1日にリリースされました。
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ニュージーランドで生まれたロゼワイン「vin rosé 2020」
今年もvin rosé(ヴァン・ロゼ)の最新ヴィンテージがリリースされました。vin roséは南半球にあるニュージーランドで生産されているロゼワインです。ファーストヴィンテージは2015年。昨年リリースされたvin rosé 2019は、世界的権威とされる英国のワイン専門誌「デキャンター」が主催するデキャンター・ワールドワイン・アワード(略称DWWA)でブロンズに選出されています。わずか5年で、世界中のワイン愛好家が注目するアワードを獲得するに至りました。
vin roséを生産するワイナリー「シャトー ワイマラマ」では、その年のぶどうの出来や状態に合わせてロゼワインに使う品種やアッサンブラージュ(ブレンドの割合)を少しずつ変えて、最良のロゼワインをリリースすることに惜しみない情熱を注いでいます。「今年はどんなロゼワインに仕上がっているのだろう」と想像を膨らませながらリリースの日を待つのも楽しいものです。
vin rosé 2020はメルロー 85%、カベルネ・ソーヴィニヨン 15%でアッサンブラージュされた“可憐で上品なオトナのロゼ”。
色合いは透明感のあるシルキーピンクで、穏やかな酸味とピュアで美しい果実味が口いっぱいに広がります。ロゼワインは甘いと思っている方もいるかもしれませんが、それは思い込み。ロゼワインの多くはこのvin roséに限らず、辛口に仕上げるのが主流となっています。
vin rosé 2020 公式サイト:https://www.waimarama.shop/
ニューワールドの新進気鋭、ニュージーランドについて
ワインの生産国はフランス、イタリア、ドイツに代表されるような旧世界と、カリフォルニア、オーストラリア、チリなどに代表される新世界(ニューワールド)に分けて語られることが多くあります。
南半球に位置するニュージーランドがワインの生産国として注目を集めはじめた1980年代。ニューワールドのなかでも新たに注目を集めることになった生産国です。だからこそ、旧世界だけでなく、ニューワールドで先行していた生産国が蓄積した栽培技術やさまざまなノウハウをそのまま活用することができ、短期間で良質のワイン産地としての地位を確立することができたといわれています。
vin rosé生産するワイナリー「シャトー ワイマラマ」はニュージーランドの北島、ホークスベイにあります。ホークスベイはニュージーランド第二位の栽培面積を誇るワイン産地で、黒ブドウのメルロー、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨンなどボルドー系品種の重要産地です。
南半球と北半球では季節が逆転しています。したがって南半球ではぶどうの収穫時期は4月ごろ。そこから醸造がはじまり約半年の熟成期間を経て2020年ヴィンテージのワインがリリースされるのです。2020年のニュージーランドは、ぶどうの生育期に雨量が少なく、ワイン造りにおいては非常に天候に恵まれた年だったそうです。
世界で大ブーム。ロゼワインのさまざまな楽しみ方
近年、欧米を中心にロゼワインの人気が爆発的に加速しています。アメリカにおけるロゼワインの消費量は、フランスに続いて第2位。おしゃれなニューヨーカーが、ロゼワインのきれいなピンク色に注目して、こぞってSNSに写真をUPしたことで、瞬く間に人気に火が付きました。このロゼワインブームは、インスタグラムやTwitterを使いこなすミレニアム世代と呼ばれる若い世代がけん引していることもあり、ロゼワインの人気は一過性のものではなく、ますます加速するものと見込まれています。
さらに、ニューヨーカーの高級避暑地として有名なザ・ハンプトンズ近郊に、良質なロゼワインを作るワイナリーがいくつもあることも、ロゼワインの人気にひと役買っているようです。
そして、さまざまなお料理に合わせやすい汎用性もロゼワインの魅力。肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワイン、といった固定概念は不要です。日本食や中華など、繊細かつ味わい深い料理に向いています。個人的には旨み成分がたっぷり感じられる食材やお料理との相性がいいように感じていて、魚介類をたくさん入れた寄せ鍋ときりっと冷やしたロゼワインのマリアージュは、冬の時期ならではの楽しみ方です。また、さまざまな味わいが詰め込まれたおせち料理にもおすすめです。
眺めているだけでも気分があがるロゼワイン。新しい年の門出を大切な人たちと一緒にロゼワインで乾杯しませんか。