クリスマスに年末年始、パーティー気分を盛り上げてくれるスパークリングワイン。子どもの時はクリスマスにノンアルコールのスパークリングを飲むのが楽しみでした!お手頃価格で本格的なCAVAの品質を見極める方法をお届けします。
目次
CAVAとは?
日本語にすると“カヴァ”と表示されることが多いですが、“カバ”の場合も。発音自体はシンプルに“カバ”です。シャンパーニュと同じ方法で醸造されたスペイン産の瓶内二次発酵スパークリングワインのことです。瓶内二次発酵というのは、通常のワインの醸造のように発酵させ、瓶詰してから再度発酵させる醸造方法のこと。フランスのシャンパーニュ地方が発祥です。スペインのCAVAも、シャンパーニュを真似て試行錯誤した昔の醸造家たちが生み出したものです。数々の実験が成功し、瓶内二次発酵スパークリングワインがスペインで市場に出た当初は、“チャンパン・フランセス”(スペインのシャンパーニュ)と呼ばれていました。
高品質なカヴァのポイント「泡」
カヴァの品質を見極めるには、泡がポイントです。抜栓した時に勢いよく泡が出てきたものの、すぐに泡が消えてしまったということはありませんか?いい泡とは、口の中でバチバチ存在感を表すものではなく、心地いい柔らかなものを言います。そして、さっと消えてしまうのではなく、できるだけ長い時間ゆるやかに続く泡がいい泡と言われます。また、泡とワインが一体化していると感じられるカヴァがいいカヴァです。この一体感は、長期熟成により得られるものだからです。カヴァと呼ばれないスパークリングワインには、後からガスを注入するものもありますが、それは泡とワインが離れている感じがします。
高品質なカヴァのポイント「熟成期間」
最短9カ月以上熟成させなければカヴァと認定されません。最短の熟成期間のカヴァは、カテゴリーはなしか“カヴァ・デ・グアルダ”と呼ばれます。比較的低価格で、カジュアルなシーンでよく飲まれます。18ヵ月以上熟成させたものは、“レセルバ”。フローラルでフルーティーな風味がメインの中に少し複雑味が垣間見られます。30カ月以上熟成させたものが、“グラン・レセルバ”。パンやナッツ、イーストなどの複雑な香りもしっかり感じられ、高級感が漂います。贈り物にも最適なカテゴリーです。
高品質なカヴァのポイント「甘さ」
カヴァは甘さによってもカテゴリー分けされています。一般に糖度がほぼゼロの“ブルット・ナトゥレ”が最も高品質とされており、“セコ”“セミ・セコ”“ドゥルセ”など糖分の多いものはスーパーで安く売られています。キリッと辛口なのがカヴァの特徴なので、甘いものは人気がないようです。
カヴァはパーティーシーンに映えるだけではなく、鍋など冬の日本の料理にもぴったり。私もパーティーなんて開きませんが、普段の食事で飲んでいます。