この記事を書いている11月下旬、職場である赤坂もすっかり活気を取り戻した。緊急事態宣言の解除を受け、どの街も飲食店が開き、金曜の夜にはグループで飲み会をしている様子も見られる。
もちろん検温も消毒もマスクもそのままで、以前とはどこか違う。それでも、外でお酒が飲めるというのは酒好きにとってはとても幸せなことだ。
とはいえ、出社自体の頻度が減っているので、宅飲みも継続して続けている。今回は最近お気に入りのワインを紹介したい。
目次
【1杯目】
北海道 (株)はこだてわいん 「ワイナリーでしか買えないワイン」
もともと、道内にある本社隣接の店舗か、はこだて明治館という直営店でのみ購入が可能だったらしい。最近販路を広げ、たまたま家の近くのリカーショップで取り扱っていたので購入。
シンプルなラベルのとおり、ワインのコストを細かいところまで削減し、価格を抑えた国産ぶどう100%の安価なワイン。
大きな特徴は、ワイン用ぶどうではなくて食用ぶどうを使っているという点だ。
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世界各地で栽培されているブドウの8割ほどがワイン用ぶどう。世界の大半のぶどうは、生食ではなくワインとして楽しまれている。
同じぶどうでも、ワイン用のものは粒が小さい、種が大きい、皮が厚いと、生食には向かない。
なぜワイン用と生食用で違いがあるのかというと、ワイン、特に赤ワイン造りに欠かせないタンニンや酸味が関係している。
■ワイン用ぶどう・・・タンニンの含まれる種や皮が多く、酸味が強い
■生食用ぶどう・・・タンニンの含まれる種や皮が少なく、酸味が薄い
皮が薄く、種なし品種もあるような生食用ブドウは、一般的にはワイン造りに向いていない、ということになる。
そのため、このような生食用ぶどうを使ったワインというのはかなり珍しい。
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今回使っている品種はキャンベル・アーリー。巨峰を思わせるような甘い香りだ。
飲んでみると、いちごのようにも感じる甘さのあるフルーティーな味わい。かなり軽いので、肉料理やチーズじゃなくても合わせられる。雑味がなく、フレッシュで気軽に飲めるこのテーブルワインが1000円ちょっとというのは、とてもコスパが良いと言えるだろう。
ちなみに、このシリーズには白ワインもあり、それぞれナイアガラ、ポートランドという生食用ぶどうを使っている。こちらもとても飲みやすいのでオススメだ。
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週1で店に飲みに行く楽しみが戻ってきた。これから忘年会・新年会シーズンで、その頻度も増えていくことだろう。
外飲みと宅飲み、どちらでも良い酒に巡り合いながら今年を終えたいものだ。