ヨーロッパはワインの生産地として非常に名高いのですが、一口に「ヨーロッパ」といってもそこには数多くの国が存在します。だれもが知る、イタリアやフランス、ドイツなどに比べると、やや知名度の落ちる国ももちろんあります。
しかしそのような国でも、数多くの良質なワインが育てられています。
今回はヨーロッパのなかから「マケドニア」をとりあげ、そこで育てられるワインを1本紹介したいと思います。
目次
マケドニアで育てられるワインの特徴
マケドニアは、紀元前からすでにワインづくりをしていた国のうちのひとつです。歴史上、重要な意味を持つ「バルカン半島」に位置する国であり、ギリシアのお隣の国でもあります。
ギリシアはワインづくりが盛んな国ですが、マケドニアもまたワインづくりを行ってきた国だといえます。国内には80か所程度のワイナリーが存在しており、多くのワインを育てています。
特に、マケドニアで作られるブドウである「ヴラネック」は「ブラック・スタリオン」とも呼ばれており、非常に大切にされています。これは赤ワインによく使われるブドウのうちの一種で、深みのある赤色としっかりした香り、バランス感覚に優れた味わいを作りだします。また、このヴラネックは、ほかのブドウと混ぜて使われることもよくあります。
今回紹介するのは白ワインであるため、このヴラネックは含まれていません。ただ、機会があれば、これによってつくられたマケドニアワインに手を伸ばしてみるとよいでしょう。
ダルビナアンフォラ・キュヴェ・ホワイトについて
今回「マケドニアワイン」として紹介したいのは、ダルビナ・ワイナリーが打ち出す「ダルビナアンフォラ・キュヴェ・ホワイト(2017)」です。
これは、シャルドネ50パーセントとルカツィテリ(ジョージアでよく育てられているブドウ。「赤い茎」の意味を持つ。非常に強いブドウでよく取れる。穏やかな酸があるが、あまり目立たない)50パーセントで作られている白ワインです。
ダルビナアンフォラ・キュヴェ・ホワイトは、青リンゴの香りを強く感じさせるワインです。また、ルカツィテリ由来だと思われる洋ナシのような香りもわずかにあります。洋ナシの香りを味わいたいのであれば、スワリングをしてみるとよいでしょう。
バランスが良いながらも、かなり濃厚なワインに仕上がっています。人によっては、バターのような濃厚さを感じることでしょう。ボディはしっかりしており、骨格の整ったワインだといえます。
意外なほどに、ダルビナアンフォラ・キュヴェ・ホワイトは、「野菜炒め」と相性がよいワインです。オリーブオイルとコショウ、塩で仕立てたパプリカの野菜炒めなどととてもよくマッチします。どのような料理を合わせようか迷ったのならば、野菜をチョイスするとよいでしょう。ただ、濃いソースを使った海鮮料理を受け止められるだけのパワーもあります。
ダルビナアンフォラ・キュヴェ・ホワイトは、1500円程度と買いやすい値段に設定されているのも魅力です。「値段が抑えめなワインで、でも個性的で、そして重めの白ワインが良い」ということであれば、ダルビナアンフォラ・キュヴェ・ホワイトを選んでみるのも面白いでしょう。今までとは少し違った白ワインを味わうことができるのも、ダルビナアンフォラ・キュヴェ・ホワイトの魅力です。
マケドニアは、日本人にとってはなかなかなじみの薄い国です。しかし現在の流通事情は、この遠い国のワインでも私たちの食卓に上らせることを可能にしました。遠い国に思いを馳せながら楽しむのもまた一興です。
https://wine-link.net/pc/dictionary/detail/1443
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