これまで訪問したスペインのワイナリーの中で、最もユニークだったのは、ワインに音楽を聴かせるワイナリー。詳細をお伝えします。
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熟成タイプの赤ワインで有名なカスティーリャ・イ・レオン州
ワインに音楽を聴かせるというユニークなワイナリーは、スペインの北西部に位置する広大なカスティーリャ・イ・レオン州にあります。ワイナリーの名前は「リベラリア」。赤ワインの中でもパンチの効いたアルコール度の高いワインで有名なDO.トロのワイナリーです。白ワインも生産されていますが、メインはティンタ・デ・トロ。別名テンプラニーリョというスペインを代表する品種から作る赤ワインです。
ワインにもアートを
ワイナリーの当時のオーナーは、アート好きな方で、ワイナリー内にもスペインの詩人のポスターが貼ってあったり、熟成樽にも素敵な絵画が施されていたりしました。ワイナリー自体は割と古くて、昔ながらの素朴な雰囲気でしたが、オーナーさんのアートへのこだわりが適所に見られました。
オーナーさんのお話では、胎児に音楽を聴かせるとリラックスした時に出るα波が出て情緒が安定すると言われるように、ワインにも音楽を聴かせるといいはずだ!とのことでした。
クラシック音楽を聴きながら眠る熟成ワイン
熟成庫には立派なスピーカーがあり、クラシック音楽を流しているとおっしゃっていました。常に音楽を流しているのではなく、1日の決まった一定の時間に音楽をかけていたと思います。静かな音楽というよりは、結構な音量でびっくりしました。ワインは音楽を聴きながら静かにゆったり眠っているというよりは、ワクワクしながら聴いているのかなあと感じました。というか、ひんやりと湿った薄暗い熟成庫で作業をする醸造家が楽しい気持ちになり、仕事がはかどるという効果があるのかもしれませんね。
ぶどう畑でも音楽?!
さらに驚いたことには、オーナーさんはバイオリンを取り出して、畑へ繰り出しそこでも1曲披露してくれました。ワインになる前のぶどうにも聴かせるといいんだよ~。胎教と一緒だからね。ということでした。
スパイシーでアルコール度が高い、マッチョなイメージがあるDO.トロのワインですが、音楽を聴くことで、なんとなくまろやかになりそう気がしました。真偽のほどは分かりませんが!