以前デパートのワイン売り場の店員さんに聞いたところ、スペインワインでは白、ロゼより赤が最も売れているそうです。とはいえこれから夏に向けて爽やかな白もいいですよね！スペインでフルーティーなワインの代名詞でもあるぶどう品種とそのワインについてお伝えします。

スペインのレストランでワインをオーダー

今回は旅先のスペインでのレポートです。レストランでワインをオーダーしたい時に、ソムリエやウェイター、ウェイトレスに聞かれること。

1．ボトルかグラスか
2．赤、白、ロゼ、スパークリングどれか
3．フルーティーか熟成タイプか

主にこんなとことです。

白ワインをグラスでオーダーする場合は、「ウナ・コパ・デ・ビノ・ブランコ」と言うのですが、すると「アフルタード・オ・セコ？」と返ってきます。これが「フルーティー？もしくは熟成タイプ？」という質問です。

フルーティーなスペイン白ワインの代名詞は

スペインでフルーティーな白ワインをオーダーするとほぼ必ず出てくるのが「ベルデホ」という品種のワインです。スペインの中心部カスティーリャ・レオン州のDO.Ruedaという産地を中心に醸造されます。85％ベルデホ使用でベルデホのワインと名乗れます。DO.Ruedaではソーヴィニョン・ブランも多く栽培されており、ベルデホとソーヴィニョン・ブランのブレンドが一般的です。ベルデホ種のワインの特徴は緑がかった黄色、アロマは強め、青りんご、マンゴー、ライム、グレープフルーツなどのアロマに、干し草やフェンネルなどの香りが混ざります。ボディはライト、味わいはフルーティーかつ最後に少し青草っぽい苦みが残ります。

飲んでみたベルデホワイン

スペインで実際にベルデホ種のワインを購入し飲んでみました。2ユーロ台と比較的安価で購入できます。「MORALINO」（モラリノ）という名前で、DO.Rueda産。2023年収穫の若いワインです。裏ラベルにはフレッシュでフルーティーな味わい。香りはフローラル。適温は8～10℃。サラダや魚、白身の肉に合う。と記載されています。アルコール度は13度。フルーティーで飲みやすいので12.5%くらいに感じます。フルーティーで若々しい印象ですが、口の中に少し残る草っぽさがベルデホそのもの。さくさく飲めるワインです。