友人から「立飛麦酒醸造所」のクラフトビールを先日ギフトでいただきました。
名前は聞いたことがあったけれど、醸造所の詳細は知らなかったので、このギフトをきっかけに調べてみました!
立飛麦酒醸造所はどんなビールを作っているのか、どんなこだわりがあるのか。
そして実際にそのビールを味わってみたので、そのレビューをお届けします!
目次
立飛麦酒醸造所の誕生と理念
立飛麦酒醸造所は2021年8月に立飛ホールディングスによって設立され、2021年10月には立川で唯一のビール製造免許を取得しました。
戦前にはこの土地で立川飛行機株式会社が飛行機を作っていた歴史があります。
今度はビールを作るという新たな挑戦をし、クラフトマンシップを受け継ぎながら、地元の皆さんに楽しんでもらえるビールを造り、世界中にも発信しています。
立飛麦酒醸造所の理念は「make the future a better place」。
ビールを通じて、東京・立川の地域社会に貢献し、より幸せな未来を創り出すことを目指しています。
地元の皆さんに笑顔を届けるために、日々こだわりのビール造りに励んでいます。
ビール醸造のこだわり
立飛ブルワリーのビール造りを担うのは、立川生まれ立川育ちの清水秀晃醸造長。
彼は「World Beer Awards」や「International Beer Cup」などで、2017年から2019年の3年連続で金銀銅賞に輝いた実績を持つ、まさにビール界の名匠です。
麦芽とホップのみを原料とする、正統的なビール醸造が清水醸造長のこだわり。
完全無濾過でナチュラルカーボネーション(自然発生の炭酸ガス)のみ、酵母培養にはドライイーストを一切使わず、液体酵母のみを使用。
技術的な制限から小規模な醸造所では珍しいラガービールの醸造も行う予定で、伝統的なクラフトマンシップを継承しながら、高品質なビール造りを目指されています。
立飛ピルスナー
「立飛ピルスナー」は、一般的にジャーマンスタイルが多い中で、あえてピルスナー発祥の地・チェコのボヘミアンスタイルを採用。金色や琥珀色の明るい色合いと、きめ細かい泡が特徴です。この泡がモルトの風味や甘みを引き立て、芳醇な香りと味わいを提供します。
ビールと言えばこれ! という期待に応えた上で、それをさらに超えてくれる一杯です。
麦芽の深いコクとホップの絶妙なバランスが特徴で、ビール好きの心をしっかりつかみます。苦味がすっきりしているので、ビールの苦さが気になる方にもピッタリです。
立飛ペールエール
続いてご紹介するのは、イギリス発祥のペールエールの伝統を受け継いだ「立飛ペールエール」。世界的なビール品評会「ワールド ビア アワード2022」にて、銀メダルを受賞しています。
このビールの魅力はなんといってもその香り。柑橘系の香りとリンゴのような甘酸っぱい香りが、グラスから立ち上ります。もうこの時点で飲むのが待ちきれません!
実際に飲んでみると、爽やかでフルーティーな味わいが口いっぱいに広がります。
まるで夏の日差しの下でフルーツをかじっているような、そんな気持ち良さを感じられるビールです。
立飛ヴァイツェン
次に紹介するのは「立飛ヴァイツェン」。
ヴァイツェンはドイツの伝統的なビールで、小麦麦芽を50%以上使用しています。
立飛ヴァイツェンの特徴も、やはりその香り。バナナやクローブのようなフルーティーで濃厚な香りがふわっと広がり、まるで南国の果樹園にいるかのような気分に。
実際に飲んでみると、スパイスっぽさがまず感じられ、バナナのようなまったりとした甘さが口の中に広がります。
ヴァイツェンは、クラフトビール初心者から通な方まで幅広く楽しめる一杯です。
シーズナル(季節限定)ビール
立飛麦酒醸造所では、シーズナルビールにも力を入れています。
今回は試せなかったものの、「ブルーベリーサワー」と「デュンケル」の2種類のユニークなビールが販売されています(2024年7月現在)。
「ブルーベリーサワー」は、その名の通り、酸味とフルーティーな風味が楽しめるサワーエールです。酸味が強めで爽やかさ満点。そこにブルーベリーピューレを加えたこのビールは、酸っぱさとベリーの甘い香りが絶妙に融合。立飛麦酒醸造所初の試みとなるこのビールは、夏にぴったりの爽快感が楽しめそうです。
「デュンケル」は、深いブラウンからブラックの色合いが特徴です。口に含むと、ローストしたカラメル麦芽の香ばしい風味が広がり、麦芽とホップ由来の心地よい苦味がしっかりと感じられるとのこと。
国外および国内の各種鑑評会で受賞歴のあるピルスナー製法を応用し、発酵・熟成させたこのビールは、深みのあるしっかりとした味わいが魅力だそうです。
立飛麦酒醸造所のビールは、その一つ一つがこだわりと情熱の結晶でした。
地元立川の魅力を感じながら、ビールを味わう時間は格別です。
次にどんな美味しいビールが登場するのか、ワクワクしながら待ちたいと思います。
立飛麦酒醸造所の未来に乾杯!