カクテルはいつの季節でも楽しめるものですが、料理と同じように、そこに「季節感」を持たせることができたらよりすてきだとは思いませんか?
ここでは、秋の風景を写し取ったような美しい秋色カクテルを3つ紹介します。
目次
赤色にほんのり紫色が入る「カシスリッキー」は飲みやすいカクテル
【カシスリッキーを作るのに必要な材料】
クレーム・ド・カシス30ミリリットル ソーダ(炭酸水)90ミリリットル レモンスライス1枚
氷を入れたグラスに、クレーム・ド・カシスとソーダ水を入れて軽く混ぜ、レモンスライスを浮かべるだけで完成する非常にお手軽なカクテルです。
紫色~赤色のきれいなカクテルであり、複雑な変化を見せる秋の紅葉の色合いを感じさせるカクテルでもあります。「カシスリッキー」はとても作りやすいカクテルであり、クレーム・ド・カシスさえあれば簡単に作れるのも大きな魅力のうちのひとつです。
ほっと安心するようななじみ深いカクテルであり、優しい味わいが楽しめます。カシスの風味が生きているカクテルで、やや女性向きの味わいをみせます。度数も4度ととても低く、お酒に弱い人でも飲みやすいでしょう。
炭酸水は、一般的には無糖のものを使います。しかし三ツ矢サイダーなどのように、ある程度甘味のある炭酸水を使うと甘味がさらに強くなり、よりジュース的な味わいを楽しめるようになります。好みによって使い分けていくとよいでしょう。
真っ赤な紅葉をグラスのなかに~赤ワインシャンディガフ
【赤ワインシャンディガフを作るのに必要な材料】
赤ワイン60ミリリットル ジンジャーエール70ミリリットル ビール70ミリリットル
「赤ワインシャンディガフ」の作り方も、そう難しいものではありません。グラスに、赤ワインとジンジャーエール、ビールを入れて軽く混ぜるだけで完成します。
真っ赤に染まった紅葉の山をイメージさせるカクテルであり、見た目も美しいものです。2つのアルコールを使って作るカクテルですが、ジンジャーエールの分量が多いため、度数は5.7度とかなり低めです。そのため、アルコールが苦手な人でも飲むことができます。
赤ワインシャンディガフは、ジンジャーエールの香りが非常にしっかりと感じられるカクテルです。ジンジャーエール由来のショウガの風味が強く感じられ、赤ワインとビールの主張はかなり抑えられています。味わいの強さとしては、ジンジャーエール>赤ワイン>>>ビールです。これもまた、赤ワインシャンディガフが「飲みやすいカクテル」になることに寄与しています。
食前酒向きのカクテルだといえます。ビールや赤ワインは任意のもので問題ありません。
色づき始めた赤色を感じられる「スプモーニ」
【スプモーニを作るのに必要な材料】
カンパリ30ミリリットル グレープフルーツジュース45ミリリットル トニックウォーター適量 スライスライム1枚 氷
今回紹介しているレシピのなかで、もっとも多くの材料を必要とするのがこの「スプモーニ」です。
ただし、作り方は難しいものであはりません。氷を入れたグラスの中に材料を入れていき、軽く混ぜるだけで完成します。なお、ライムは、省かれることもあれば、串切りにして添えられる場合もあります。またライムは、中に落とされることもあれば、このようにグラスに差し込まれることもあります。加えて、ライムではなくグレープフルーツやオレンジが使われる場合もあります。
赤く色づき始めた紅葉をグラスに写し取ったもので、まだ残暑が残る時期の「秋」によく似合うカクテルです。非常に爽やかで、まだ暑さが残る時期でも飲むことができます。トニックウォーターやグレープフルーツジュースといった苦みが出る材料を使っているからか、その苦みがよく出ます。ただ、甘さもあるので、飲みにくさは感じないでしょう。
ぐいっと飲めるような爽やかさを持っており、女性の人気が高いカクテルでもあります。
度数も5度と非常に低く、杯を重ねても酔いにくいのが特徴です。またこのカクテルのカクテル言葉もかわいらしく、「愛嬌」というもの。色・度数・見た目・カクテル言葉、そのすべてにかわいらしさが感じられるカクテルです。
カクテルはどの季節に飲んでもおいしいものですが、このように「季節感」を感じられるカクテルを作ってみるのも、なかなか面白い試みなのではないでしょうか。