日本には数多くのクラフトビールがあります。
今回はそのなかから「神都麦酒」を取り上げます。
目次
古代米を使って作られる「神都麦酒」
「神都麦酒」は、伊勢志摩限定のクラフトビールであり、350ミリリットルの缶と330ミリリットルの瓶で展開しています(値段は缶の方が安く、お買い得です)。
神都麦酒は、非常に面白いことに、「古代米」を使って作られています。米の風味をわずかに感じられるようにと工夫がされたビールで、2004年に販売が開始されてから人気を博しています。
アメリカンスタイル・ペールエールに分類されるもので、クラフトビールを飲みなれた人でも神饌に楽しんでもらえるように……と考えて作成されました。
国際的な大会でいくつもの賞を受賞してきたビールでもあります。また、ほのかな苦みがあり、料理との相性も良いのが特徴です。
神都麦酒を扱う「伊勢角屋」の創業はなんと大正3年です! 現代の社長は21代目であり、450年近くもの長い歴史を持っています。その歴史に裏打ちされた技術と、新しいビールの研究は、神都麦酒を特別なものにしています。
神都麦酒の特徴と味わい
バランスのとれた味わいを誇るビールです。フルーティーさやモルトの風味、ボディの重さも中庸程度で、だれにとっても飲みやすい味わいに仕上がっています。
キレもコクもありますが、どちらかだけが突出している……というわけではありません。そのため、クラフトビールを飲みなれていない人や、とがったビールがあまり好きではない……という人にも向いているでしょう。
クラフトビールは個性的な味わいを伴うことが多いのですが、神都麦酒は、「バランス型」のビールだといえます。
グレープフルーツを想起させるさわやかな香りが特徴的で、そこに華やかなポップの香りがのります。嫌味のない香りであり、オールシーズン楽しめるのがメリットです。
辛みは比較的鋭く、苦みもあります。すっきりした味わいと飲みごたえの両方を実現したビールだといえるでしょう。
唐揚げなどと非常によく合います。気楽に飲めるビールであり、飲む人に緊張感を持たせることも、ストレスを感じさせることもありません。
基本的には伊勢志摩限定の商品ですが、現在は通販でも取り寄せることができます。「お家居酒屋」をやるときにもよいでしょう。
また、神都麦酒を扱っている伊勢角屋は、神都麦酒以外にもさまざまなクラフトビールを取り扱っています。これらを飲み比べてみるのもよいですね。