目次
生産量一位は?世界のワイン生産地をおさらい
ワインは種類も多く、どう選んで良いのか悩みます。
そこで、まずは世界のワイン生産量ランキングを見てみましょう。
ここ何年か不動の1位を誇っているのはイタリアです。
わずかな差で2位に落ち着いているのが、歴史ある高級ワインを世界に送り続けているフランスとなっています。
次いで3位もヨーロッパ圏であるスペイン、そして4位にアメリカというランキングです。
気になる日本は、まだ歴史が浅いということもあり26位です。
今日はこの上位に入っている国のそれぞれのワインの特徴について紹介します。
今さら聞けない?国別産地の特徴
イタリア
温暖な気候で雨量が少ないため、ワイン造りには理想的な環境といえます。その証拠に20州のすべての州でワインの生産をしていて生産量・消費量ともに世界一です。
中でもトスカーナ州で造られるワインは辛口でキレのある赤ワインが多くあります。
ここは日本でも有名な「キャンティー」などの生産地です。
フランス
ご存知のとおりフランスは寒冷のため、パリより北部の土地では葡萄栽培は
難しいとされています。
ですが、世界に知られる有名な数多くの高級ワインは歴史ある限られた
土地で造られたものがほとんどです。
フランスワインは主に下記の3つの種に分けられます。
ボルドー
ボルドー地方(フランス南西部ジロンド県一帯)
ジロンド県で生産されたワインのことを「ボルドーワイン」と呼びます。
ボルドーと言えば「赤」で、「ワインの女王」としても有名。
複数の葡萄を組み合わせたワインで、キメ細かくしっとり感があるのが特徴です。
ブルゴーニュ
ブルゴーニュ地方(フランス中部)
こちらは「ワインの王様」として有名です。
ボルドーとの違いは、単一の葡萄で造るところ。
「赤」はピノ・ノワール、「白」はシャルドネがメイン品種になっています。
色はやや薄めですが、力強くしっかりした中に繊細さが残る味わいです。
シャンパーニュ
シャンパーニュ地方(フランス北東部)
葡萄造りをするには少し北よりですが気候が思う以上に温暖ということで生産可能です。
そして、その名の通りシャンパーニュ地方の葡萄のみを使用したもので15ヶ月以上の熟成されたもののみのシャンパンをさしています。
シャンパンはさらに3つの種類があります。
ブドウ名 | ブドウ種類 | 特徴 |
シャルドネ | 白ブドウ | 酸味があり、細やかな味わい |
ピノ・ノワール | 黒ブドウ | 豊かな香りで、力強さを感じさせる |
ピノ・ムニエ | 黒ブドウ | 熟成が早く、柔らかさが出ている味わい |
シャンパンを選ぶときの参考にしてみてください。
スペイン
こちらも地中海性気候により、葡萄の栽培に適している土地です。
17州すべてで葡萄栽培が行われています。
どちらかというと、白よりも赤の方が生産量は多いようです。
冬も比較的暖かいため、甘みと酸味のバランスのとれた葡萄ができ、キメ細かい深みのある味わいになっています。
注目ワイン!上記以外にも知っておきたいワイン生産国
アメリカ
アメリカワインの90%以上がカリフォルニアワインです。
その理由は、西海岸に入る太平洋からの冷たい空気と日照時間が長いという特徴が影響しています。
このため、非常によく熟した葡萄が収穫されます。
日本
「日本ワイン」の特徴は、国産100%の葡萄を使用することが条件です。
一方「国産ワイン」と呼ばれているものは、輸入した葡萄などを使用して日本国内で造られたものをさします。
日本のワインの歴史は浅いですが、近年、世界での評価は上がってきていて注目のワインと言われています。
日本一の葡萄の生産量を誇る山梨県はワイナリーの数も日本一。
繊細な味わいで、和食によく合うように仕上がっています。
チリ
葡萄栽培に最適な環境の土地です。
そのおかげでとても質の良い葡萄ができ、美味しいワインが造られます。
果実の香りが豊かでフルーティーなため、ワイン初心者の方にもおすすめです。
チリワインは飲みやすさと、お手頃価格というところから長い間日本でも人気のワインとなっています。
おまけのプチ話、カリフォルニアワイン赤・白葡萄の品種の違い
フルーティーで爽やか、飲みやすいことから、ワインが少し苦手な人にも人気のカリフォルニアワイン。
使用されている葡萄はどのようなものなのでしょうか?
赤ワインに使用される葡萄
カベルネ・ソーヴィニヨン
別名「赤ワインの王様」
小粒で濃厚な味
ピノ・ノワール
大きめな粒の黒葡萄
しっかりした香り渋みがない
ジンファンデル
粒の大きさは中程度
皮が薄く、色が濃いのが特徴
メルロー
大きめの房で、粒は中程度
なめらかな味わい
白ワインに使用される葡萄
シャルドネ
別名「白ワインの女王」
皮は薄めで粒は小粒
南国フルーツのような味わい
フレンチ・コロンバート
柑橘系のスッキリしたワインに仕上がります
ピノ・グリ
ピノ・ノワールの突然変異種
辛口でフルーティーなワインに仕上がります
ソーヴィニヨン・ブラン
房も粒も小さめなのが特徴
爽やかな味わい
ぜひ、参考にしてみてください。
ワインは本当に種類が多くて、いざ買おうとしたとき必ず悩んでしまいます。
少しでもイメージを抱いてから行くと、いつもよりすんなりと決まります!