日本酒ブームの火付け役「獺祭」が生産されている地として有名な山口県。
今回は、そんな山口県の地酒を1000円ポッキリで心ゆくまで堪能できる夢のようなお祭り「湯田温泉酒まつり 春の宴 in白狐まつり」についてご紹介します。
目次
白狐まつりとは?
白狐まつりは、温泉への感謝そして、これからも温泉が湧きでますようにという願いをこめて、湯田温泉街で行われるお祭りです。地元の人たちが白狐のお面を付け、松明を持って温泉街を練り歩く「松明行列」や屋台、福引などが楽しめます。
湯田温泉に残る白狐伝説
約800年前の事。毎晩ケガした足を、権現山の麓にある小さな池に浸けにくる狐がいました。それを目撃した和尚さんが、不思議に思ってその池を掘ってみたところ、薬師如来の金像が現れ、温泉が湧き出たのだそうです。
湯田温泉酒まつり 春の宴 in白狐まつりとは?
湯田温泉酒まつり 春の宴 in白狐まつりは、白狐祭りと平行して行われる酒まつりです。参加費1000円を支払うと、専用のおちょこが渡され、時間無制限で山口の地酒を好きなだけ試飲できます。おちょこさえ持っていれば、出入り自由。付近の屋台でおつまみを買いつつ、ゆっくり地酒を楽しめます。
イベント中は、飲みたいお酒をスタッフの方にいうと、おちょこに並々地酒を注いでもらえました。どれも甲乙付けがたい美味しさだったのですが、今回は中でも印象的だった
4つのお酒をご紹介します。
1.純米無濾過原酒 中島屋
山口県周南市の酒造「株式会社中島や酒造場」が製造する日本酒。
米こうじと蒸したお米を発酵させて乳酸を作りだす「生酛造り(きもとづくり)」を行っているのが特徴。カルピスやヤクルトを思わせるほのかな酸味と甘み、後から来るフレッシュな旨みが魅力的でした。
中島屋公式HP
2.Bd-14硬水4段仕込
吉田松陰出生の地としても有名な萩市にある「八千代酒造合名会社」が製造する日本酒。日本酒ではかなり珍しい、ロックやソーダ割りが推奨されているのが特徴。
名前の由来は、日本酒の辛さの度合いを表すボーメ・ディグリー(Bd)が-14度であることからきています。ちなみにボーメ・ディグリーは、数値が高いほどお酒が辛く、低いほど甘くなります。
今回は、おちょこでそのままいただきましたが、甘口の日本酒特有の舌に絡みつくような甘さはなく、スッキリとした味わいのお酒でした。
おつまみと共にいただくというよりは、お酒だけでじっくり味わうのがおすすめかもしれません。
八千代酒造合名会社公式HP
3.純米大吟醸45 獺祭
今や世界中の日本酒好きから愛されている「獺祭」。山口県岩国市にある旭酒造株式会社が製造しています。「芳しい!」と言わずにはいられない華やかな香り、舌でとろけるようなお米の上品な甘さが楽しめました。癖がなく、洗練された味わいのため日本酒を飲み慣れてない人でも美味しくいただけますよ。
朝日酒造株式会社公式HP
4.東洋美人
山口県萩市にある株式会社澄川酒造場が製造する日本酒です。日本酒を飲んだことが無い人でもおいしくいただけるようなお酒を意識して造られているのだとか。
井戸水や天然水を飲んで居るような、心地良い喉越し、さっぱりとしたクリアな味わいが楽しめます。
澄川酒造場公式HP
まとめ
今回は、山口県山口市で毎年春に行われる「2021年4月4日 湯田温泉酒まつり 春の宴 in白狐まつり」についてご紹介しました。
値段が高かったり、一杯の量が多かったりするため、たくさんの種類の地酒を一度に味わう機会は中々ありません。しかし酒まつりでは、地酒を少しずつ、なおかつ自分のペースでゆっくりと味わえるのが最高でした。
コロナ渦で来年の開催がどうなるかは分かりませんが、気になる方はぜひ参加してみて下さいね。