オランダを訪れたら、おいしいビールを!
オランダのビールといえば、日本でもおなじみハイネケン…ですが。
調べてみると、首都アムステルダムをはじめ、オランダでもマイクロブルワリーが手がけるクラフトビールが盛り上がっているんだとか。
アムステルダムにあるブルワリーの中でも、特に気になっていたのが
「Brouwerij de Prael」
2001年の創業以来、アムステルダムのクラフトビール業界を牽引する存在です。
アムステルダムだけでなく、現在ではデン・ハーグやユトレヒトなどにも拠点があります。
今回はアムステルダムの中央駅すぐそば、風光明媚な運河に面した直営店を訪れてみました。
伝統的なスタイルの建物、街並みに溶け込んでいてつい見逃してしまいそうです。
目と鼻の先には、実際にクラフトビールと料理を提供するレストラン&バーも設置されています。
この日店頭に揃っていたビールの一覧。
いずれも0.33Lの瓶で、値段は3ユーロ~となっています。
ここのクラフトビールはスーパーなどでも買えますが、ご覧のとおり、種類がとにかく多く…
お目当ての種類があれば、直営店を訪れると間違いないと思います。
特にお目当ての種類がなくても、スタッフさんの説明を聞きながら選べます。
壁一面にずらりと並ぶクラフトビール。お好みのクラフトビールを何種類かピックアップして、ギフト用のボックスに入れてもらうこともできます。
「Brouwerij de Prael」以外で作られたアムステルダムのクラフトビールやおつまみ類も、一部取り扱いがあります。
冷蔵庫で冷えているのはソフトドリンクのみ、ビールは基本常温で購入することとなるためご注意を。
しかし、これだけクラフトビールの種類があると、どれにするか迷ってしまいますね。
I.P.A.やWEIZENなど、日本でもおなじみな名前もいくつかありますが、
ここのオリジナルっぽい名前ばかりで…
名前とオランダ語の説明書きだけではどうにも選べそうにない。
さんざん悩んだ末、購入したのがこちら。
「MILK STOUT」です。
スタウト系ビールは日本でも見かけることがあるものの、ミルク…?
そんな新鮮さと、ほかと比べてアルコール度数が4.9%と少しおさえめだったのが決め手でした。
ラベルは、アムステルダム中心部のかわいい街並みを思わせるデザインでした。
アムステルダムで買ったビール、というだけで飲むのが楽しみになる。
そんな魔法がかかっているように思えました。
注いでみると、スタウトビール特有の真っ黒さでした。
ほんのりスモーキーな香りがするような。
飲んでみると、見た目どおりの苦さ…と思いきや、後味に残るほの甘さ。
スタウトビールはしっかりした苦さが特徴だと思うのですが…
苦さはありつつも、まろやかさやなめらかさを感じられる。
意外で不思議な味わいに驚きつつ飲み干しました。
ちなみにミルクスタウト、というのはラクトース(乳糖)を入れて醸造しているから。
後味のあのほの甘さも、この乳糖が入っているからだそう。
黒ビールながらアルコール度数がおさえめで、重すぎないのも好印象です。
日本ではなかなかない味わいに終始驚き、しかしながら最後までおいしくいただきました。
ちなみに店頭では、クラフトビールだけでなく、オリジナルのTシャツも売られていました。
アムステルダム観光中、醸造所のロゴ入りTシャツを着た地元の人と何人かすれ違いました。やはり、地元のビール通には知られた存在なのでしょう…
スケジュールに余裕があれば、ぜひ直営店を訪れることをおすすめします。