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佳日にて 我にご褒美 えびす顔
これは何か良いことがあった日に、普段はちょっと高くて手が出せないエビスビールを、自分へのご褒美として注文し、満足している様です。ちょっと贅沢なビールですから、特別な日にというわけです。今回はたくさんある「えびす」についてのお話です。
「えびす」と表記できる漢字がたくさんあるのをご存知でしょうか。夷、戎、胡、蝦夷、蛭子、恵比寿,恵比須、恵美須等があります。それぞれの意味を見ていきましょう。
夷は「い」と読み、古代中国の異民族の総称です。古代中国では中央の朝廷が自らを中華と呼び、朝廷に属さない周辺民族を、東夷、北狄(てき)、西戎、南蛮と呼び、これらをまとめて四夷と称しました。夷の字は「大」な「弓」という漢字からなり、好戦的な民族と蔑んだ意味合いがあります。
戎は音読みで「じゅう」と読み、中国の五帝時代から戦国時代にかけて、中国の西及び北に住んでいた遊牧民のことです。戎は度々中国を侵略したことから、戎が滅んだ後世になっても蔑称として使われました。漢字としては、兵器や戦争のことを意味するそうです。
胡は「こ」と読み、漢民族が中国北部や西部の異民族(特に遊牧民族)を卑しんで呼んだ言葉です。またこの字は.異民族由来の物を示す用法もあり、胡瓜、胡弓、胡椒、胡麻、胡桃、胡蝶等があります。元々の意味は、あごひげが長い人だそうです。
日本では、異民族を表す「えにし」が転訛したとも言われる「えびす」という語と一体化し、朝廷(京)から見て、関東の一部と東北地方の東方と、北海道の北方に住んでいる人々を、異端視、異族視した為に、中国での異民族を表す夷、戎、胡の字が「えびす」と読まれるようになったと思われます。
蝦夷は「えみし」「えぞ」と読み、これも大和朝廷からみて東方、北方の民族を異端視した呼称です。最初は「えみし」で、途中で「えびす」となり、十一世紀頃から「えぞ」となりました。近世以降はアイヌ人のことを指し、その居住地を蝦夷地と言いました。
蛭子は「ひるこ」とも読み、日本神話においてイザナギとイザナミの間に生まれた最初の神のことです。蛭子は不具で生まれてきた為に、葦の船に乗せられて海に流されてしまいました。このことから、不具の赤ん坊をヒルコと呼ぶようになりました。流された蛭子が漂着したという伝説が日本各地にあります。古くから日本の沿岸各地では、漂着物をえびす神と信仰する風習があり、蛭子がえびす神と同一視されるようになりました。このヒルコ系のえびす様と、日本神話の事代(ことのしろ)神系を祀るえびす神社があります。
恵比寿と恵比須と恵美須は、七福神のえびす様を表す漢字として使われます。えびす様は七福神の中で唯一の日本の神様で、こちらが事代神系のえびす神と言われます。国譲り神話において、釣りをしていたから釣り好きとされ、海との関係の深いえびすと同一視されて、海の神、五穀豊穣商売繁盛の神とされて信仰されています。釣り竿かついで鯛を抱えているのは、その神話の為です。
もしロシア人の女性と一緒に飲むような機会がありましたら、エビスという言葉は使わない方が良いです。なぜならエビスはロシア語で女性の性器を表す言葉だからです。
ウルトラマンの好きなお酒は何だ?
答えはビールです。ウルトラマンは「シュワッチ」って言いますね。その音の中にかなり無理をすれば泡という音が聞き取れませんか?泡といえばビールということで答えはビールです。かなり無理繰りですみません。ちなみに昔の「なぞなぞ」によればウルトラマンの年齢は十八歳で、出身大学は上智大学です。いずれも同じ音からによるものです。
ビール会社では以前メーカー名の入ったコップを販売促進用として料飲店に配っておりました。居酒屋等で瓶ビールを注文すると一緒に出てくるあのコップです。現在では販売促進にコップを配っていないそうで、段々と見かけなくなりました。ビール会社も大変みたいです。
私がまだ若い頃、知人が居酒屋でビールを飲み干したそのメーカー名の入ったコップに、突然出てきたばかりの1合徳利の日本酒の中身をダーっと全部注ぎました。するとほぼ上面スレスレで全部が入り、「ここはちゃんと1合入っている」と言いました。私はそのコップの容量が180mlだということを初めてそこで知りました。業界ではこの容量のコップを「6タン」と言うそうです。意味は6オンスの容量のタンブラーです。そこで今回は液量オンスのお話です。
液量オンスはヤード・ポンド法の体積の単位で、日本の計量法では液用オンスの語を用います。液量オンスはこれまたややこしくって、アメリカとイギリスでその値が違っています。日本の計量法で、1米液用オンスは正確に29.5735ml、1英液用オンスは28.4134mlとなっています。あまりに細かいので約30mlとして覚えておいて下さい。
オンスという単位はバーでは頻繁に使われます。お酒を計る一般的なメジャーカップの小さい方が1オンス、大きいほうが1.5オンスになっています。またウィスキーのボトルの上にくの字に曲がった短い管がついたものを見たことがあると思います。あれは定量ポーラーといって、一回に1オンスだけ出るようになっています。
ウィスキーを注文する時には、シングルは1オンス、ダブルは2オンスになります。他にアメリカではジガーという単位があって、1.5オンスです。メジャーカップの中にジガーカップというのがありますが、これは1.5オンスです。しかしイギリスではジガーは2オンスになっております。全くややっこしいでね。
バーには行かないのでオンスなんてどうでも良いと思っている方でも、スターバックスには行かれると思います。注文の時にその量に迷うにことはありませんか?容器によってそれぞれショートは8オンス、トールは12オンス、グランデが16オンス、ヴェンティが20オンスです。4オンス刻みになっているので、ショートが8オンス(約240ml)と覚えていればあとは120mlずつ足していけばよいわけです。
こんなことを言っている私は日常酒量を気にして飲んでいるかというと、ビール以外は全く気にせず、その時のコンディションと時間でいけるとこまで行くという感じです。ビールを気にするのは私が痛風持ちだからで、ビールには痛風の原因になるプリン体が多いと言われているからです。