「リモンチェッロ」は、「レモンチェッロ」「リモンチーノ」などの名前で呼ばれることもあるお酒です。イタリア生まれのリキュールであり、砂糖とレモンの果皮、それから醸造酒を使ってつくりあげていくものです。アルコール度数は30度程度であり、そのままで飲まれたり、氷を入れて飲んだり、何かで割ったりして飲んだりと、さまざまな楽しみ方があるものです。
今回は、この「リモンチェッロ」と、別のアルコールを掛けあわせてお酒を作っていきます。
なおここでは、すべてのレシピで「スパークリンワイン」を使うので用意をしておきましょう。「ララ」はプロセッコを、原則として使います。
目次
色合いが非常に美しい!「アマルフィ」の作り方
【アマルフィを作るのに必要な材料】
カンパリ20ミリリットル リモンチェッロ20ミリリットル オレンジジュース30ミリリットル ジン20ミリリットル スパークリングワイン適量
非常に美しい色をしている「アマルフィ」は、グラスに氷を入れて、その上から材料を注ぎ、軽く混ぜることで完成します。比較的簡単に作ることができるので、チャレンジしてみましょう。材料も買いやすいものがそろっています。
リモンチェッロを使ったアマルフィは、カンパリの独特の風味が生きています。ただ、スパークリングワインの香りが色濃く出るカクテルでもあるので、スパークリングワイン選びは非常に重要です。ジンのすっきりした味わいが特徴で、オレンジジュースはあまり表には出てきません。リモンチェッロの味わいはあまり感じられず、香る程度だと考えた方がよいでしょう。
アマルフィはカンパリが好きな人には向いているカクテルですが、やや独特な風味があるため、好き嫌いは分かれやすいカクテルだと言えます。
トロピカル感が楽しめる! 「ララ」は明るいカクテルが好きな人に
【ララを作るのに必要な材料】
パイナップルジュース40ミリリットル スパークリングワイン(プロセッコ)20ミリリットル ジン10ミリリットル レモンの輪切り 氷
グラスに氷を入れて、その中に各材料を入れて作っていきます。シェイカーなどは必要としません。
「ララ」は、パイナップルジュースとレモンを使って作る明るいカクテルです。リモンチェッロの酸味とレモンの輪切りの酸味が際立つカクテルですが、パイナップルの甘味やジンのアルコール感、そしてスパークリングワインのキレが感じられる1杯で、非常に飲みやすいのが特徴です。トロピカル感のあるカクテルですが、複雑な味わいもあり、完成度が高いカクテルでもあります。
女性向けのカクテルではありますが、「カクテル」の楽しさが色濃く反映されたお酒でもあります。見た目こそシンプルではありますが、とても奥が深いカクテルだといえるでしょう。
ぜひ試してみてください。
リモンチェッロロイヤルはピーチジュースの風味が生きる
【リモンチェッロロイヤルを作るのに必要な材料】
リモンチェッロ30ミリリットル ピーチジュース2ミリリットル スパークリングワイン適量
グラスに注いで作るもので、きれいな黄色い色を持つカクテルです。
「リモンチェッロロイヤル」は、ピーチジュースはわずか2ミリリットルしか含まれていません。しかしピーチジュースの甘味が驚くほどはっきり出るカクテルであり、その香りがしっかりと感じられます。
リモンチェッロロイヤルは、まろやかでマイルドで、そしておとなしい味わいのするカクテルです。おだやかな味を持ち、多くの人に好まれる味わいに仕上がっています。泡の酸味があるため、甘さだけがべたつくわけでもなく、飲みやすいでしょう。ジュース的な味わいである一方、お酒の風味も感じられます。リモンチェッロの色や風味はありますが、スパークリングワインが支配的なお酒でもあります。
「リモンチェッロ」は、昔から広く愛されているリキュールです。日本でも手軽に買えるようになりました。そのままストレートで飲むのはきつい……という人でも、このようにカクテルにすることで、かなり飲みやすくなります。リモンチェッロのバリエーションとしても利用できるので、ぜひ作ってみてくださいね。